喪中はがきが早すぎると言われるのはいつから?出す時期やいつまでに出すべきかも解説
喪中はがきは、年賀状の代わりに、近親者を亡くしたことを伝え、新年の挨拶を控える旨を知らせるためのものです。
しかし、いつから喪中はがきを出し始めれば良いのか?早すぎると失礼にあたるのか?など、悩まれる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、喪中はがきの意味や出す時期、早すぎる時期、遅すぎた場合の対応などについて理由を含めて、詳しく解説します。
喪中はがきとは?
喪中はがき(喪中欠礼状)とは、近親者が亡くなったため、喪に服していることを伝え、年賀状による新年の挨拶を控えさせていただくことを知らせるための挨拶状です。
喪中はがきによって、相手方には年賀状の準備や送付の手間をかけさせずに済みますし、喪中であるために、新年の挨拶を控えることもお知らせすることができます。
喪中はがきは、相手に配慮を示す日本の伝統的な慣習であり、主に年末に向けて、年賀状を受け取る可能性がある方々全員に送付する社会的なマナーの一つになっています。
法律で義務付けられているものではありませんが、近親者を亡くした際には、喪中はがきを出し、新年の挨拶が交わせないことを事前にお詫びするとよいでしょう。
喪中はがきを出す理由は以下のとおりです。
- 年賀状を控えるための事前連絡
- 故人を悼む気持ちを伝える
- 相手に「年賀状を控えてください」という配慮を促す
このため、通常、故人の名前や続柄、亡くなった時期を簡潔に記載し、喪中であるため新年の挨拶を控えることを伝えます。
形式としてはフォーマルな文章を用いて、遺族としての慎ましい気持ちを表現しましょう。
喪中はがきを出すのが早すぎると言われるはいつから?
喪中はがきは、出す時期を誤ると「早すぎる」または「遅すぎる」と受け取られることがあります。
特に早すぎる場合、相手が驚いたり不自然に感じたりすることもあるため、タイミングには注意が必要です。
喪中はがきを出す時期について、「早すぎる」と言われる時期は明確に定義されているわけではありませんが、一般的には10月中旬以前です。
年賀状の準備を始めるタイミングが11月に入ってからが一般的であるため、10月中旬以前の送付は早すぎると受け取られるケースがあります。
また喪中はがきを受け取った側も、年賀状の準備がまだ先であるため、喪中はがきの内容を忘れてしまう可能性もあるので「早すぎる」のです。
早すぎる場合の例
- 夏以前(7月より前)に送る
一般的に、喪中はがきは11月中旬から12月初旬に送るものです。そのため、それよりも何ヶ月も前に送ると、相手に違和感を与える可能性があります。 - 故人が亡くなった直後に送る
葬儀直後や四十九日を迎える前に送ると、「気が早すぎる」と思われることがあります。悲しみの中で、喪中はがきを用意するのは適切でないと感じられるからです。
適切な時期を意識することが重要であり、早すぎる喪中はがきは相手への配慮不足と感じられることがあります。
故人が新年の直前に亡くなった場合には寒中見舞いでお伝えすることも可能です。
喪中はがきを出す時期
喪中はがきの適切な投函時期は、11月初旬から12月上旬です。この時期であれば、年賀状の準備が始まるタイミングに間に合うため、相手に迷惑をかけることがありません。
具体的には、以下の時期を目安にすると良いでしょう。
11月初旬 | 一般的に最も適切な時期とされています。年賀状印刷の注文受付が始まる時期でもあり、相手にも余裕を持って対応してもらえます。 |
11月中旬~下旬 | 遅くともこの期間までには投函するようにしましょう。 |
12月下旬 | ぎりぎり許容範囲です。これ以降になると、相手が既に年賀状を作成・投函済みである可能性が高くなります。 |
上記のように、相手の年賀状の準備時期に合せて喪中はがきを届ける適切な時期がありますが、遺族においても故人を偲ぶ時間をとる意味もあります。
大切な人との別れから、心の落ち着きを取り戻し、新年の挨拶を交わす方々のことを心から考えられる状態で喪中はがきを準備しましょう。
喪中はがきはいつまでに出すべきなのか?
喪中はがきを出す「最終的な期限」は、12月初旬までが目安です。それを過ぎると、相手が年賀状をすでに書き終えてしまっている可能性が高く、失礼にあたる場合があります。
どうしても12月初旬に間に合わなかった場合は、松の内(1月7日)以降に「寒中見舞い」として送付しましょう。
寒中見舞いは、喪中に関わらず、年賀状の投函が遅れた場合や、松の内を過ぎて相手に新年の挨拶をしたい場合に送る挨拶状です。
喪中の場合は、寒中見舞いで喪中であったことを伝え、新年の挨拶を控えた理由を説明します。寒中見舞いの投函期間は、松の内が明けた1月8日から立春(2月4日頃)の前日までです。
故人が12月に亡くなった場合など、遺族は悲しみの中、新年を迎えることになり、喪中はがきの準備は心身ともに大きな負担になることでしょう。
このように喪中はがきや寒中見舞いを急いで準備する必要が生じた場合は、印刷業者の利用や、オンラインサービスの利用をおすすめします。
心のこもった喪中はがきで関係者へ礼儀を尽くすことも大切ですが、まずは故人とのお別れに向き合い、ご自身の心の平穏を取り戻すことを大切にしましょう。
夏に出すのは非常識なのか?
年末は喪中でなくとも忙しい時期です。出来るだけ用事は早く済ませておきたい方も多くいらっしゃるでしょう。
基本的には、喪中はがきは年賀状の時期に合わせて送るものなので、夏に出すのは適切ではありません。 一般的には非常識とされています。夏に喪中はがきを出すのは、喪中はがきは、新年の挨拶を控えるための連絡であり、年賀状のシーズン以外に出すことは意図が伝わりにくいからです。
少しでも年末の用事を減らしたい場合は、喪中はがきの作成を夏に終わらせておき、年末に投函するだけにしてしまうことも1つの手段です。
しかし、近親者が亡くなった直後で、年賀状シーズンまで待てない事情がある場合は、お知らせ状や手紙という形式で故人の逝去を知らせることは考えられます。
その際は、年賀状の時期に改めて喪中はがきを送る旨を伝えるようにしましょう。
年末年始を長期で海外に出ている場合など、喪中はがきの投函が難しい場合には、事前に故人の逝去を伝えた上で、帰国後に寒中見舞いを出すとよいでしょう。
適切なタイミングで丁寧に作成しよう
喪中はがきは、故人を偲びつつ、相手への配慮を伝える大切なものです。適切な時期に、丁寧に作成と送付をすることで、相手に失礼なく、自分の気持ちを伝えましょう。
喪中はがきの作成にあたっては、以下の点に注意しましょう。
- 故人の情報を正確に記載する 故人の名前、亡くなった日、続柄などの情報を簡潔かつ正確に記載します。
- 故人との関係: 故人との関係を明記することで、相手方に状況を理解してもらいやすくなります。
- 忌明けの時期: 忌明けの時期が明確な場合は、それも併せて記載すると親切です。
- 文面はフォーマルに 喪中はがきは、あくまで遺族として新年の挨拶を控えることを伝えるものです。形式的な文章を使い、感情的な表現は控えましょう。
- 相手のことを考える 喪中はがきは相手に対する配慮を示すものです。適切な時期と丁寧な対応を心掛けることで、相手に対して失礼がないようにしましょう。
喪中はがきを出す時期や書き方について迷う場合は、印刷会社や郵便局の窓口で相談することも可能です。
適切な時期に、丁寧に作成された喪中はがきは、故人を偲ぶ気持ちと、相手への配慮を伝えることができます。この記事を参考に、状況に合った適切な対応を心がけましょう。
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