亡くなる前にありがとうのメッセージを残す方法3選
みなさんのなかには、持病などを契機として万が一のときのために家族や友人に感謝の気持ちを伝えたいと考えている人たちもいるはずです。
日頃からコミュニケーションを頻繁に取っていたとしても、最期に自分の気持ちを伝えられるとは限りません。その意味では、事前に「ありがとう」のメッセージを残しておくことは残された家族にとって最期のコミュニケーションの機会となる非常に重要なことであると言えます。
この記事では、亡くなる前にありがとうのメッセージを残す方法を解説しています。また、後悔のない最期を迎えるためには必要なことも考察しているので、自身の没後についてもまとめているので参考にしていただければ幸いです。
亡くなる前にありがとうのメッセージを残す方法
さて、自分が亡くなる前に感謝の気持ちをメッセージとして残すには、具体的にどうすればよいのでしょうか?
その方法は大きく3つあると考えられます。
方法1 手紙を残す
第1に、亡くなる前に感謝の気持ちを残す一般的な方法は手紙を書くことです。
手書きの文字は本人ならではの温もりを感じやすいため、「ありがとう」の気持ちも伝わりやすいと考えられます。残された人たちにとっても、かけがえのない宝物になるはずです。
ペンと紙さえあれば、すぐに実践できるのも手紙の良さと言えます。PCやスマホで原稿を書いてから清書すれば、途中で手を止めることもないのでおすすめです。
ただし、せっかく手紙を書いても本人に見てもらわなければ意味がありません。家族や信頼できる友人に預けておくなどの工夫が必要になります。
方法2 動画を撮影する
第2に、スマホを使ってありがとうのメッセージ動画を撮影するのも有効な方法です。
手紙を書く元気がなかったとしても、動画撮影ならできるという人たちもいるでしょう。加えて、文字以外にも本人がしゃべっている姿を見れるのは、残された側からすると嬉しいものです。
本格的な映像を作成したいのであれば、専用の事業者に依頼するのも選択肢のひとつです。また、家族や友人に撮影の協力を依頼して、手元のスマホで完結することも可能です。
自分のスマホで撮影する場合はパスワードを家族或いは親しい友人に共有しておきましょう。せっかく動画を残したのにもかかわらず、「スマホのロックを解除できずに見れない」というトラブルが
方法3 デジタル終活のサービスを使う
第3に、デジタル終活のサービスを使うのもひとつの手段です。
ここでは、当社が運営する「SouSou」というライフエンディングプラットフォームのサービスを紹介します。サービス概要については以下の動画をご覧ください。
上記の映像でも紹介している「タイムカプセルレター」は、自分が亡くなった後に、誕生日や結婚式など家族や友人などの大切な人が迎える節目にメッセージを送信できるサービスです。基本料金無料で使えるので、万が一の時に備えて伝えておきたい想いを言葉にして残してみてください。
死別というのは残された人にとって、悲しみの気持ちを整理するのに時間がかかります。そんな時に届くメッセージは、新たな話題となるでしょう。生きているときには気恥ずかしくて伝えられないなどといった内容から、笑顔になる時間が増えるかもしれません。
ありがとうを伝えるメッセージの例文
なお、いざ「ありがとう」の気持ちを文章として書こうしても、思ったように筆が進まずに悩んでしまう人たちもいるかもしれません。ここでは、宛名に応じて具体的な例文を紹介していきます。
例文1 配偶者
配偶者への感謝の言葉の例文は、以下の通りです。
あなたと過ごした日々の一つ一つが、私にとって宝物です。笑い合い、泣き、困難を乗り越えたすべての瞬間が、私たちの絆をより深めました。あなたの無条件の愛と支えに、どれほど感謝しているか計り知れません。あなたがいてくれたからこそ、私はどんな時も前向きに生きることができました。あなたの優しい微笑み、暖かい手のぬくもり、そして一緒に過ごした幸せな時間のすべてが、私の心の中で輝き続けます。これから先も、あなたの心に私たちの愛が灯り続けますように。あなたの未来が幸福と健康で満たされることを祈っています。永遠に愛しています。
例文2 子ども
子どもにあてた感謝のメッセージは、以下の通りです。
私の人生にあなたがいてくれたことが、どれほど幸せだったか、言葉では表せません。あなたが生まれてから今日まで、たくさんの笑顔と喜びを与えてくれました。成長する姿を見守ることができたことは、私にとって最大の宝物でした。困難な時も、あなたの笑顔が私を支えてくれました。これから先、どんな道を選んでも、あなたが自分を信じて進んでいくことを願っています。あなたの優しさ、強さ、そして愛を持って、素晴らしい未来を築いてください。あなたの幸せを心から願っています。どうか健康で、心豊かな人生を送ってください。私がいなくても、あなたをずっと見守っています。
例文3 孫
孫にあてた感謝のメッセージは、以下の通りです。
あなたの笑顔や無邪気な笑い声は、私の心を温め、どんな困難な日でも力を与えてくれました。あなたと過ごした日々の一つ一つが、私の心に深く刻まれています。成長するあなたを見守ることができたことは、私にとって最大の幸運でした。あなたが見せてくれた優しさや思いやり、そして勇気に、私は何度も励まされました。あなたの存在が、私にとってどれほどの支えだったか、感謝の気持ちでいっぱいです。これから先、どんな道を選んでも、あなたは自分の力を信じて進んでいってください。あなたの心の中には、愛と希望、そして無限の可能性が詰まっています。どんな困難に直面しても、あなたなら必ず乗り越えられると信じています。
例文4 友人
友人に向けたありがとうのメッセージは、以下のとおりです。
この手紙を通して、私の心からの感謝の気持ちを伝えたいと思います。私たちが出会ってから今日まで、あなたがいてくれたことが、どれほど大きな支えと喜びをもたらしてくれたか、言葉では表しきれません。私たちが共に過ごした日々、一緒に笑い、一緒に泣き、一緒に困難を乗り越えた瞬間の一つ一つが、私の心に深く刻まれています。あなたの思いやりは、私にとって何よりの宝物でした。時には道に迷い、不安や悩みを抱えた日もありましたが、あなたの存在がいつも私を支え、勇気づけてくれました。あなたの励ましや温かい言葉が、私にとってどれほどの力となったか、感謝の気持ちでいっぱいです。
SouSouは、残す人(故人)と残された人(遺族や友人など)の想いをつなぐ新しいデジタル終活のサービスです。基本機能のひとつとして、「メモリアルページ」という亡くなった方の写真や思い出を投稿してまとめたり、オンライン上でいつでも追悼できるサービスをだれでも無料で利用できます。
メモリアルページには「お別れの言葉」を投稿する機能が用意されており、故人に向けたメッセージを集められるようになっています。友人や同僚などの言葉を通して家族が知らない素敵な一面が見えてくるのは、故人の思い出を振り返るのにとてもよい機会になると考えられます。
加えて、SouSouには、大切な人の未来に手紙を送る「タイムカプセルレター」というサービスがあります。日付やイベントを指定することで亡くなった後でも娘や息子にメッセージを予約しておくことができるわけです。物理的に自分が存在しなくなった後でも、想いは残すことができます。終活の一環として大切な人に言葉を残してみるのもよいかもしれません。
残された人たちに本当の気持ちを残しておこう
いうまでもなく、亡くなった後に大切な家族や友人に想いを直接伝えることはできません。
余命が幾ばくもないとわかっていたとしても、亡くなる日時が明確にわからない以上、あなたにとって大切な人に「ありがとう」のメッセージを残しておくことは残された人たちに気持ちを伝える最期の手段となります。
近年では、終活をテーマとするさまざまなデジタルツールが誕生しています。いざという時のために、あなたの想いを家族や友人に伝えられるサービスを使ってみるのもよいかもしれません。
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