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亡くなって初めての正月のお供えはどうする?お供えしてはいけないものも紹介

亡くなって初めての正月のお供えはどうする?

大切な家族が亡くなって、初めてのお正月を迎える際、なにをお供えすればいいか悩む人もいるのではないでしょうか?

「喪中だけど何か用意したほうがいいのか」や「喪中期間のお正月の過ごし方に何か決まりごとはあるのか」など心配事も多いでしょう。喪中は普段生活で何度も経験することではないので不安になる方もいると思います。

ここでは、亡くなって初めての正月のお供えや喪中の時にお供えしてはいけないもの、喪中の間にお正月を迎えたときの注意点について紹介します。

目次

亡くなって初めての正月のお供えはどうする?

大切な家族が亡くなって初めてお正月を迎えた際、特別なお供えの品を用意する必要はありません。喪中の間はお祝い事は控えなければいけないからです。

正月にお供えする品としては、線香やお花など普段と変わらない品をお供えするのが一般的です。他にお供えできる品として、ろうそくやお水、ご飯などもあります。これらは「五供(ごく/ごくう)」と呼ばれ、ご先祖様や故人への感謝を伝えたり、供養を行ったりするのによく使われる品です。

しかし、「喪中だけどせっかくのお正月だから何かしてあげたい」と想う人もいるのではないでしょうか。故人のことを想い、なにかしてあげたいという気持ちはとても素晴らしいものです。

喪中の間でもご先祖さまや故人へできることとして、普段お供えしている品をワンランク上の物に変えるという方法もあります。ろうそくやお線香を少し高級なものへ変えたり、普段飾っているお花が造花なら、お正月の時だけ生花を飾るなどに変えるだけでもかまいません。これだけでも、あなたがご先祖さまや亡くなった大切な家族を大切に想っていることはきっと伝わるはずです。

また、お供えの品を選ぶ際に気を付けたいこともあります。お正月料理のお供えやお正月飾りの飾りつけは控えてください。

おせち料理に含まれる鯛やエビ、紅白かまぼこなどは「おめでたい」という意味を含むためお供えには適しません。また、鏡餅や門松、しめ縄などのお正月飾りは、新年を司る神様である年神様(歳神様)を迎え、新しい年をお祝いするためのものです。喪に付すという観点から見ても、これらを飾る行為はふさわしくありません

大切な家族や身内を亡くして迎える初正月は、喪中期間になります。お祝いの意味を含むものや、おめでたい席で用いられる品のお供えは控えましょう。ご先祖さまや故人に不快な想いをさせてしまわないよう、基本的なマナーをしっかりと守りお供え物を準備してください

喪中時にお供えしてはいけないもの

喪中の際、お供えしてはいけないものはあるのか気になる方もいるでしょう。お供えとして適している品に「五供(ごく/ごくう)」があるように、お供えしてはいけないものとして「五辛(ごしん)」があります。これらは香りや辛みが強い食べ物を指し、五辛として扱われる品は次の5つです。

  • ニンニク
  • ネギ
  • ニラ
  • ラッキョウ
  • はじかみ(しょうがやさんしょう)

宗教によっては玉ねぎや胡荽 (こすい)なども含まれますが、代表的なものとしては上記の5つになります。

香りや辛みの強い五辛は、厳しい修行を行っている僧侶の障害となるものとされ、仏教の教えでも避けられる品とされます。また、仏様は食事の代わりに香りを召し上がるという考えからも、匂いの強い品はお供えとして適していません。そのため、五辛として扱われている食材やこれらを使った食べものはお供えをしないよう注意しましょう

他にも喪中時にお供えしてはいけないものとして、香りの強いお花や肉・魚などもあります

五辛と同様に、香りの強いお花はお供えの品として適していません。さらに、お花の中には棘を持っているものもあります。棘はケガをする可能性があるだけでなく、傷つけるもの・血が流れるものといった印象もあります。仏教の教えとしても、これらの印象を持つものはお供えの品としては敬遠されがちです。

また、肉や魚もお供えとしてふさわしくありません。仏教では殺生を禁止されているため、肉や魚は「生き物を殺して食べる」ことになり、お供えの品として良く思われません。さらにこれらは生もののため傷みやすく、保存も大変なのでお供えの品には向きません。

しかし、故人が香りの強いお花や肉や魚を生前好んで飾ったり食べたりしていたのでお供えしたいと想う方もいるでしょう。そういった遺族の方たちの気持ちを尊重し、これらの品をお供えすることも少なくありません。

その場合は、お花が枯れたり、肉や魚が傷んだりしないよう、こまめな水の取り換えや、傷まないようお供えしたあと早めに下げるなど工夫しましょう。

喪中にお正月を迎えたときに注意すべきこと

こちらでは喪中にお正月を迎えたときに注意すべきことを紹介します。注意する点を抑えておくことで、ご先祖様や故人だけでなく、親戚や友人、仕事関係の方々にも不快な想いをさせずに済みます。

今回紹介する注意点は次の3つです。

  • 新年のあいさつについて
  • 初詣について
  • 親戚の集まりについて

注意1 親戚の集まりについて

第1に、親戚の集まりについてです。喪中の間、親戚と集まることは大丈夫ないのかと心配する人もいるのではないでしょうか。身内で集まることは基本的に問題ありません

ですが、喪中の間はお祝い事は控える必要があります。そのため、喪中の時にお正月に集まる際は「新年を迎えたお祝い」としてではなく、「故人を悼むため」として集まるようにしましょう。それに合わせて、おせちなどのお正月料理や豪華な食事や新年のあいさつも控えてください。

親戚と集まる際も喪中であることを忘れず、静かに大切な家族を想い慎ましく過ごしましょう。また、配偶者のご両親や親戚の方が亡くなった場合は、相手方の遺族の考えや意向に沿ってどのように過ごすか決めてください。

注意2 新年のあいさつについて

第2に、新年のあいさつについての注意点です。喪中の間はお祝いごとは控えることがマナーのため、喪中の間は新年のあいさつは控えてください

身内や友人、仕事関係の方と直接会って新年のあいさつを交わしたり、メールやSNSなどのやり取りで新年のあいさつをしたりする方もいるでしょう。普段のお正月であれば「明けましておめでとうございます」とあいさつするところですが、喪中の間はお祝いの言葉を伝えられないためこのあいさつは使えません。

大切な家族が亡くなって初めてお正月を迎える時は「明けましておめでとうございます」ではなく、「今年もよろしくお願いいたします」や「昨年はお世話になりました」などのあいさつにしましょう

また、新年のあいさつを年賀状でする相手もいるでしょう。ところが、喪中の間は年賀状を送る行為も新年を祝うものと捉えられてしまいます。そのため、新年の挨拶の代わりに喪中はがきを送ります。もし、送り忘れて相手から年賀状が届いても慌てず、寒中見舞いとして相手に返信してください。

注意3 初詣について

第3に初詣についての注意点です。初詣は忌明け(四十九日法要を終えた状態)であれば行っても良いとされています

神道には「穢れ」という概念が存在し、その中には「」も含まれます。神道では四十九日法要が終わるまでは穢れの状態であるとされ、神社への参拝は控えるのが基本です。一方、仏教では「穢れ」概念はないので忌中でもお寺へ初詣に行くことができます。

初詣に行く前に、自分の家が仏教なのか神道なのか確認しておきましょう。もしわからない場合は忌明けしてるのか確認してから行くか、初詣は控えて家で静かに過ごすのもいいかもしれません。

初詣は新しく迎えた年が良い1年になるよう神様に願う行為であり、新年を迎えたことをお祝いするものではないので参拝しても問題ありません。ただし、喪中であることには変わりないので派手な服装や騒がしい行動は控え、静かに参拝しましょう。

喪中の時のお正月の過ごし方

喪中は大切な家族を想い弔う期間です。そのため、この期間はお祝い事を慎んで静かに過ごすことが大切であり、それはお正月であっても変わりません。

喪中の期間を静かに過ごすためにも、お正月や結婚などお祝い事を控えたり、普段の日常の行動にも制限がかかります。やってはいけないことや気を付けるべきことをしっかりと把握し、喪中にふさわしい行動を心掛けましょう。

とはいっても、「年に1度しかない正月だから、大切な家族のために何かしたい」と想う気持ちもわかります。ルールや風習などを守り、喪中に適した行動を取ることももちろん大切ですが、それよりも大事なことは故人を想い悼む気持ちです。

喪中の間はできることが限られるため、あまり多くのことはできません。しかし、お供えの品を少し高価なものにしたり、お墓や仏壇に手を合わせお祈りするなどできることももちろんあります。

大事なことは喪中の決まり事を守りながらも、故人を悼み過ごすことです。些細なことでも故人を想い、取った行動はきっと伝わります。できる範囲でいいので大切な家族に自分の想いを伝えてあげてください。

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