お供えに添える手紙の書き方|例文と注意点も紹介

皆さんの中には、お供えに添える手紙をどのように書けばいいか悩む方も多いのではないでしょうか。お供えに添える手紙と言っても、贈る相手との関係性によっては書く内容も変わってきますし、使ってはいけない言葉や言い回しなど気を付ける点も多いです。
ここではお供えに添える手紙の書き方や手紙の例文、手紙を書く際の注意点について紹介します。
お供えに添える手紙の書き方
こちらではお供えに添える手紙の書き方について紹介します。お供えに添える手紙を書く際は、すぐに「本文」や「本題」から書き始めましょう。手紙の内容は簡潔にまとめることが大切です。
公的な手紙を書く際、最初に「拝啓」や季節に合わせた挨拶を入れた方が良いのではないかと思う方は多いでしょう。ですが、お供えに添える手紙の場合、すぐに本題や主文から書き始めて問題ありません。
家族や友人、仕事関係者などの訃報の知らせを受けた際の衝撃や悲しみ、故人との想い出やお世話になったこと・助けられたことへの感謝の気持ちを伝えましょう。この時、贈る相手が親しい間柄であっても失礼にならないように丁寧な言葉で書くことを心掛けてください。手紙を受け取る相手の気持ちを考え、言葉遣いや言い回しに注意しながらシンプルにまとめましょう。
本来であれば、訃報を知ったら葬儀や法要に参列し、直接お悔やみの言葉を伝えるのが望ましいです。しかし、諸事情によりそれがかなわないことも少なくありません。そのため、手紙に謝罪と遺族の方たちの気持ちに寄り添い慰めや労いの言葉を添えることが重要です。ただし、励ましの言葉は逆効果になる可能性があるので避けるようにしてください。
お供えに添える手紙はあくまでも略式のため長く書かず簡潔にまとめましょう。そうすることで、大切な家族を亡くした悲しみの中、手紙を読む遺族の方たちの負担を少なくすることができます。
お供えに添える手紙の例文
続いて、お供えに添える手紙の例文について紹介します。お供えに添える手紙は贈る相手との関係性によって内容も変わってきます。身内や友人など親しい間柄の方や、仕事関係の相手、付き合いの少ない相手などさまざまです。
ここでは、お供えを贈る相手ごとに例文を4つ紹介します。順番に確認していきましょう。
家族の場合
第1に、家族の場合の場合です。手紙には悲しみや哀悼の気持ちを込めながら、故人との思い出や感謝の気持ちを伝えましょう。また、残された家族への配慮も忘れないにしてください。
友人の場合
第2に、友人の場合です。故人との思い出や感謝の気持ちを綴りつつ、友人との絆を感じさせる手紙が良いでしょう。自分が想っている友人への感謝や偲びの気持ちを素直に伝えることで、心のこもった手紙になります。
会社関係の場合
第3に、会社関係の場合です。仕事関係の方への手紙は、相手への敬意を表しつつ、感謝と哀悼の気持ちを伝える内容が適切です。
親しくない人の場合
第4に、あまり親しくない人の場合です。あまり付き合いが無かった相手では慎み深く、かつ敬意を表す内容が適切です。関係性が薄い方であっても、敬意を込めて哀悼の意を伝えることを心掛けましょう。
お供えに添える手紙を書くときの注意点
お供えの品を贈る際に添える手紙を書く際の注意点について紹介します。いざ手紙を書こうとしても、避けた方が良い言い回しや、使ってはいけない言葉はあるのかと悩む人もいるでしょう。気を付けておかないと、自身に悪気はなくても相手を傷つけたり不快感を与えたりする可能性があります。
ここでは、お供えに添える手紙を書くときの注意点を3つ紹介します。順番に確認していきましょう。
注意1 忌み言葉は避ける
第1に、忌み言葉は避けることです。これらは縁起が悪い言葉とされているため、お供えの手紙には書かないように注意しましょう。忌み言葉には「死」を連想させるだけでなく、不幸な事が続いたり繰り返されたりする印象を与えます。そういったことをイメージさせるような言葉や言い回しには注意しましょう。
忌み言葉は次の3つに分けられます。
- 繰り返し言葉
- 不吉な言葉
- 直接的な表現
繰り返し言葉は同じ言葉を続けて使う表現を指します。「たびたび」や「次々」、「ますます」などは普段の日常でもよく耳にすることも多いでしょう。ですが、お供えの品に添える手紙を書く際は忌み言葉として捉えられ、縁起の悪い言葉になります。そのため、手紙には書かないように注意しましょう。
不吉な言葉には、「浮かばれない」や「消す」、死や苦しみを連想させる「四」・「九」、「離れる」や「短い」などがあります。「浮かばれない」や「消す」、数字の「四」・「九」といった言葉は不吉な意味を持っていると想像する人も多いでしょう。ですが、「離れる」や「短い」といった言葉は日常でも使用する事が多く、忌み言葉としての印象が薄いため注意が必要です。
直接的な表現は、「死」や「死去されたと伺い」、「生きていたころ」など亡くなったことを直接表す言葉です。こちらはどういった言葉が直接的な表現に当てはまるか思い当たる人は多いでしょう。こういった表現を手紙に書く際は、「お亡くなりになった」、「突然のことで」、「ご生前は」といった直接的でない表現の言葉を選ぶように意識してください。
忌み言葉はわかりやすい言葉・イメージしやすい言葉だけでなく、普段から使っている言葉もお供えの手紙に書く際には忌み言葉となるものもあります。知らずに使ってしまうと、自分にその気がなくても相手を傷つけたり不快な想いをさせてしまったりするため、言い回しや言葉選びには注意が必要です。
注意2 遺族や関係者の気持ちを考える
第2に、遺族や関係者の気持ちを考えることです。ご遺族の方たちは大切な家族を亡くし傷つき悲しんでいます。相手の気持ちに配慮した手紙を心掛けましょう。
特に、亡くなった理由を尋ねないようにしてください。生前親しい関係だった相手でも聞くのはやめましょう。どのように亡くなったのか気になる気持ちはわかります。しかし、事故や病気で亡くなった場合、闘病中の弱弱しい姿や傷だらけの痛々しい姿を思い出させてしまう可能性があります。悲しみの中にいる遺族の方たちに更なる傷や悲しみを与えかねないため理由を聞くのは控えてください。手紙では、遺族の気持ちに配慮し相手を気遣う言葉を贈りましょう。贈る言葉も過度な表現は避け、シンプルにまとめることを意識してください。
また、手紙は丁寧な言葉遣いを心掛けてください。いくら相手の気持ちに寄り添った内容の手紙でも、言葉遣いが悪ければ相手に不快感を与えてしまいます。親しい相手であっても、手紙の文面は丁寧なものにしましょう。
遺族や関係者の方たちは大切な人を亡くし、深い悲しみの中にいます。相手の想いを考慮し気遣ったうえで、言葉遣いを意識した丁寧な手紙を意識してください。
注意3 手紙の内容は簡潔にまとめる
第3に、手紙の内容は簡潔にまとめることです。手紙はあくまでも略式になりますので、長く書く必要はありません。
公的な場での手紙では、最初に「拝啓」を付けたり、季節にわせた挨拶から始めたりするものを目にする人は多いでしょう。しかし、お供えの品に添える手紙を書く際はこれらを書く必要はありません。本題や主題から書き始めましょう。
本来は訃報の知らせを受けた際、お悔やみの言葉を直接伝えることが望ましいです。ですが、遠方に住んでいたり、仕事の都合がつかなかったり、妊娠中だったりなどで葬儀や法要に参列できない場合もあると思います。詳しく書く必要はありませんが、参列できない旨を簡潔に伝え、お詫びの言葉と相手を気遣う言葉を添えることが大切です。
大切な家族を亡くした悲しみと衝撃は、本人が思っている以上に心と身体に負担がかかっている場合があります。手紙を読む相手の負担も考え、手紙はシンプルにまとめましょう。
遺族の配慮した手紙を書こう
お供えに添える手紙は遺族の気持ちに配慮した手紙を書きましょう。遺族の方たちは、大切な家族を亡くした悲しみと辛さを抱えています。
遺族の方たちの気持ちを考慮し、寄り添った手紙にしてあげてください。それだけでも悲しみや辛い気持ちは和らぎます。また、身体も自分が思っている以上に疲労が貯まっていたり、大切な家族を亡くしたショックの影響を受けています。一言でも構いませんのでご遺族の方たちへ労いの言葉も添えてあげてください。
ただし、早く立ち直って欲しいからと言って励ましの言葉は避けるようにしましょう。「早く立ち直らなければ」とプレッシャーを感じてしまい、逆効果になる可能性があるため注意してください。
お供えに添える手紙では、遺族の心に寄り添った内容を心掛けることが大切です。思いやりのある言葉で手紙を綴りましょう。
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