エンディングノートの無料テンプレート3選!便利ツールを合わせて紹介
万が一の時に備えて、「自分の意思を家族や友人に残しておきたい」という人たちもいるはずです。実際、死がいつ訪れるかわからない以上、残された人たちが困らないようにあらかじめ準備しておくことは大切なことです。
その手始めとしてエンディングノートを書こうと思ったときに、どのようなテンプレートを使うのがよいのでしょうか?
この記事では、エンディングノートの無料テンプレート3選を紹介しています。また、エンディングノートに関する便利ツールも合わせて紹介しているので、終活を始めようと考えている人たちは参考にしてみてください。
エンディングノートとは?
エンディングノートとは、自分に万が一のことがあった場合に、家族や友人に伝えたい言葉や情報を記したノートのことです。「終活ノート」と言われる場合もあります。記載内容は、葬儀の意向、家族や友人に伝えたいメッセージ、介護の方針や延命措置の有無、遺産の分配など多岐にわたります。
従来は紙媒体が主流でしたが、高齢者世代のスマホ普及やソーシャルメディア利用と相まって、エンディングノートのデジタル化も進んでいます。実際、紙で記入するよりも、デジタルのほうが内容を編集しやすく、紛失の心配もないので安心です。なかには、画像や音声を残せるサービスもあるため、自分の意思をより多様な手段で残せる時代になりました。
エンディングノートの無料テンプレート3選
それでは、エンディングノートを作成する際に、無料テンプレートを使いたい場合は、どのようなものがよいのでしょうか?
ここでは、だれでも利用可能な無料テンプレートを紹介します。
なお、テンプレを利用しようと考えている人たちは、あらかじめ用意された質問に答えるだけで、だれでも簡単に無料でエンディングノートを作成できる機能を持つ「SouSou」を是非、使ってみてください。
その1 マイクロソフトのテンプレ
第1に、マイクロソフト社が手がけたエンディングノートのテンプレートがあります。
Word版とPDF版の2種類から選べます。フォーマットが完成しており、当てはめて書くため、書きやすいです。テンプレートは、第1章~第5章にわかれています。
自身に関することや家族へのメッセージなど項目ごとに記載したい内容を区切っているため、悩まずに記載できるでしょう。Wordの機能を使い、文字のフォントや大きさ、写真を挿入できるため、自分らしさのあるエンディングノートを作ることができます。
その2 スペース・メニュー・ラボのテンプレ
第2に、株式会社スペース・メニュー・ラボが手掛ける百人百想のエンディングノートでは、自分史を簡単に作成できます。
デザインは和風で、シンプルなため作成しやすいです。Word版とPDF版の2種類から選べ、利用者の用途に合わせて選ぶことができます。具体的には、「私の自分史」と「私の記録」の2パターンで構成されています。
「私の自分史」では、自身のことについてライフステージにわけて記録を残せます。家族のことや自分の好きなもの、思い出の写真も挿入する箇所も用意されています。加えて、「私の記録」は、家族へ伝えることを記載する項目です。医療や介護、葬儀、家族へのメッセージなど今後のことや伝えたい思いを記載できます。
その3 日刊葬儀新聞社のテンプレ
日刊葬儀新聞社という会社が販売しているエンディングノートです。
Word版とPDF版の2種類から選択できます。具体的な内容としては、「自分史」・「メッセージ」・「医療・介護」・「葬儀」の4部構成になっています。全部で130ページにも及ぶため、遺族や知人に漏れなく想いを伝えたいと考えている人たちは使ってみるのもよいでしょう。
遺された遺族が困らないよう、できるだけ詳細に書き残したい方におすすめのテンプレートです。
エンディングノートの無料デジタルツールを紹介
なお、テンプレートを印刷して記入したり、Wordで編集したりするよりも、パソコンやスマホを使ってブラウザ上で作成可能なエンディングノートサービスを使ったほうがはるかに便利です。
ここでは、具体的なサービスを3つ紹介していきます。
みんなのエンディングノート
『みんなのエンディングノート』は、こまめにバックアップを取るのが面倒くさいと感じる人におすすめの無料デジタルツールです。
クラウド連携ができ、自動保存機能がついており、内容が消失する心配がありません。
家族の連絡先やお墓、葬儀などジャンルが分かれているため記述しやすく、内容をLINEやメールで家族に共有できます。
わたしの未来ー終活準備ノート
『わたしの未来ー終活準備ノートー』は、終活の知識を身に付けながらエンディングノートが書ける無料デジタルツールです。
終活というと、老後にすることと思われがちですが、明日亡くなる可能性もあります。『わたしの未来ー終活準備ノートー』は、年代関係なく生き方を考えるためのメモとして記録を残せるのが特徴です。
主な機能は以下3点です。
- 毎日変わるコラムで、便利な終活の豆知識を紹介する
- 日記感覚で気分をスタンプで記録できる
- ヘルスケアアプリと連携し、健康管理ができる
今後は、見守り機能や家族共有機能、視力や聴力のチェック機能を導入予定です。
100年ノート
『100年ノート』は、複雑なスマートフォン操作が苦手な人におすすめの無料デジタルツールです。
シニア雑誌の編集者が監修するノートで、高齢者に使用しやすい工夫が4点あります。
- シンプルな画面設計で理解しやすい
- 絵と文字が表示され、文字が大きいので読みやすい
- 使い方の解説が表示される
- 一部項目では、音声入力ができる
会員登録をすれば、バックアップをとることができるのが嬉しいポイントです。
エンディングノートを使ってみよう!
エンディングノートは残された家族に自分の意思を伝えるために役立つ便利なツールです。特に、遺品の取り扱い、パソコンやスマホなどの処分方法、通帳や印鑑の保管場所など、自分が亡くなった後では伝えることのできない大事な情報を生きているうちに保存しておくことで、残された人たちのトラブルを回避できます。
また、紙媒体よりもデジタルツールを使ったほうが気軽に内容を編集できます。これから終活を始めようと考えているならば、まずはエンディングノートの作成からスタートして、「残された家族が困らないためには、何を書いておけばよいのか?」を考えてみるのはいかがでしょうか?
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