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喪中なのに鳥居をくぐってしまったときの対処法|神社に行ってはいけない理由を解説!

喪中なのに鳥居をくぐってしまったときの対処法|神社に行ってはいけない理由を解説!

現代社会において、伝統的な喪の慣習は徐々に変化していますが、その意味と重要性を理解することは大切です。年末年始やお祭りなど、日本人にとって神社は身近な存在です。

しかし、近親者が亡くなった喪中の期間は、神社への参拝を控えるのが一般的です。もしも、うっかり鳥居をくぐってしまったり、神社に立ち寄る必要が生じたりした場合、どうすれば良いのでしょうか?

この記事では、喪中の意味や神社に参拝できない理由、鳥居をくぐってしまった際の対処法などを詳しく解説します。

目次

喪中とは?

喪中(もちゅう)とは、家族や親族など近親者が亡くなった後、その死を悼み、故人を偲ぶために一定の期間、日常生活の中で節度を持つ期間を指します。

また、遺族が故人への敬意を表し、悲しみと向き合う時間ともされています。喪中の期間は故人との続柄によって異なり、心身ともに静かな状態を保ち、祝事や華やかな行事への参加を控える期間です。特に日本では社会的・宗教的な意味合いを含むため、この期間は多くの行事や活動に制限がかかることがあります。

一般的に喪中の期間は、亡くなった方との関係性や宗教的な考え方によって異なりますが、主に以下のように定められています。

故人の立場喪中期間
父母、義父母1年間
配偶者1年間
子ども1年間
祖父母6ヶ月
兄弟姉妹6ヶ月
曾祖父母、伯叔父母喪中にはならない

ただし、忌中は続柄に関係なく亡くなってから四十九日の法要まで(神道では50日)を忌中とし、この期間を経過することを「忌あけ」といいます。喪中は、社会的な慣習であり、法律で定められたものではありません。そのため、期間や過ごし方に関する厳密なルールはありませんが、故人を偲び、静かに過ごすことが一般的です。

喪中は、故人の霊が穢れている期間ではなく、遺族が悲しみに暮れる期間であるという解釈が一般的です。故人を弔う気持ちを表すために、慶事への参加を控えたり、派手な服装を避けたり、神社への参拝を控えるなどの行動をとります。

喪中に神社に行ってはいけない理由

喪中に神社を訪れるべきでないとされる理由には、主に日本の神道における宗教的な考え方の「穢れ」と「慶事への参加の自粛」が関係しています。

理由1 神道における「穢れ」の概念

神道では古来より「死」は「穢れ(けがれ)」と結びつけられてきました。この「穢れ」は不浄なものとされ、神社という神聖な場所を汚してしまうと考えられています。そのため、喪中の間は神社を訪れることで神聖な場所である神社を穢してしまうことを避けるのが一般的なマナーです。

現代では、死を穢れと捉える考え方は薄れてきていますが、神道においては伝統的な考え方として残っています。神社の本殿や境内は、清らかさを保つための場所なので、喪中の人が参拝することで「穢れ」を持ち込み、神様への失礼にあたると考えられるのです。

理由2 社会的・文化的な配慮

神社への参拝は、神様への感謝や祈願を行う行為であり、お祝い事の側面も持ち合わせているので、日本では喪中に神社を訪れないという文化が広く浸透しています。

喪中は、故人を悼み、静かに過ごす期間であるため、慶事への参加は控えるのが一般的です。神社への参拝も、この考え方に基づき自粛されます。これには宗教的な理由だけでなく、社会的な意味合いもあります。

例えば、親しい人を亡くした直後に祝い事や神聖な儀式に参加することは、周囲から「場をわきまえない」と見なされる可能性があります。このため、喪中期間中は神社参拝を控えることが常識となっています。

ただし、これらの考え方は絶対的なものではなく、地域や宗派、個人の考え方によって異なる場合があります。

喪中で神社に行ってはいけないのはいつまで?

喪中の期間は宗教や地域によって異なりますが、神道では故人の命日から50日(五十日祭)または100日(百日祭)が基準となります。

具体的な期間の目安

  • 五十日祭まで:特に厳しく慎むべき期間
  • 百日祭まで:ある程度落ち着きを取り戻す時期
  • 一年間(忌明けまで):慎みの姿勢を続ける期間

特に神道では、五十日祭までは「忌中(きちゅう)」と呼ばれ、穢れがまだ深いとされます。この期間中は神社参拝を厳に避けるべきです。

ただし、五十日祭を過ぎた後は「忌明け」となり、参拝が許されることが多くなります。

また、忌中や喪中の期間中であっても、地元の氏神様(地域の神様)へのお参りは例外として認められる場合もあります。地域の慣習や宗教観に従うことが重要です。

しかし、初詣やお祭りなど、どうしても神社に行かなければならない状況が生じる場合もあります。その場合は、喪中であることを神職に伝え、参拝の可否を相談するのが良いでしょう。

多くの神社では、喪中であっても参拝を許容するケースが増えています。

喪中なのに鳥居をくぐってしまったときの対処法

うっかり鳥居をくぐってしまった場合、どのように対処すればよいのでしょうか。神道には明確な戒律がないため、冷静に対応すれば問題ありません。

不意に神社に入ってしまった場合、パニックになる必要はありません。必要以上に慌てる必要はありません。大切なのは、故人を偲び、敬意を払う気持ちです。

対処法

  1. お詫びの気持ちを持つ 神様と故人に対し、心の中で「申し訳ありません」とお詫びする気持ちを持つことが大切で   す。神道では心のあり方が重要視されます。
  2. 神社を後にする: 可能であれば、静かに神社を後にしましょう。
  3. 清めの儀式を行う 鳥居をくぐってしまった場合、「清めの塩」を使って自宅で清めを行うのが一般的です。塩を体に軽く振りかけたり、玄関先に置いて邪気を払います。
  4. 神社でのお祓いを受ける 可能であれば、後日神社で正式なお祓いを受けるのもよいでしょう。お祓いを行うことで心の平穏を取り戻せます。
  5. 後日、改めて参拝する: お祓いが難しい場合、喪が明けた後に、改めて神社に参拝し、お詫びと感謝の気持ちを伝えるのも良いでしょう。
  6. 日常生活に戻る 特に過剰に恐れる必要はありません。日常の中で故人を思い、慎ましく過ごすことが大切です。

鳥居をくぐったことによって、何か悪いことが起こるわけではありません。大切なのは、故人を悼む気持ちと、神聖な場所に対する敬意です。

神社に入るだけなら許されるのか?

喪中期間中に神社に入ることそのものについては、意見が分かれます。以下の点を考慮することで判断がつきやすくなります。

神道の視点から

神社に入ること自体が「穢れ」と見なされるため、避けることが望ましいとされています。ただし、緊急の場合ややむを得ない事情がある場合は例外とされます。

社会的な視点から

冠婚葬祭など特別な理由で神社を訪れる場合、周囲の理解を得られる範囲内で行動すれば問題は少ないでしょう。事前に家族や知人に相談するのも一つの方法です。

また、七五三やお宮参りなど、慶事の祈祷を受ける場合は、喪中期間中は避けるのが一般的です。どうしても参加しなければならない場合は、事前に神社に相談し、指示に従いましょう。

やむを得ない事情として、神社を通らなければ目的地に行けない場合などもあるでしょう。そのような場合には以下の点を心がけるようにしましょう。

  • できる限り鳥居をくぐらない
  • 最短経路で通り抜ける
  • 静かに、礼儀正しく行動する

神社仏閣は歴史的建造物であることが多く、社員旅行など観光として訪れることも想定されますね。その場合には上記の点に加えて以下の3つを心がけましょう。

  • 最小限の行動に徹する
  • 参拝行為は絶対に行わない
  • 心の中で神様と故人に許しを乞う

あまりに気にしすぎる必要はない

現代社会では、伝統的な慣習も時代とともに変化しています。喪中期間中に神社を訪れることを過剰に恐れる必要はありません。大切なのは、故人への思いやりと慎み深い姿勢です。鳥居をくぐってしまった場合も、必要以上に気にしすぎる必要はありません。大切なのは、故人を悼む気持ちと、神聖な場所に対する敬意です。

神道は「心のあり方」を重視する寛容な宗教です。うっかり鳥居をくぐってしまったり、参拝をしてしまったとしても、心からお詫びし、清めの儀式を行えば問題ありません。神様もその気持ちを汲み取ってくれると信じられています。

もし不安な場合は、神社の神職に相談してみましょう。神職は、それぞれの状況に応じて適切なアドバイスをしてくれます。喪中は、故人を失った悲しみと向き合い、新たな一歩を踏み出すための大切な期間です。周囲の人々と相談しながら、自分らしい方法で故人を偲び、前向きに過ごしましょう。

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この記事を書いた人

株式会社そうそうのメンバーから組織されるSouSou Media編集部は、人やペットのエンディング分野に関するお役立ち情報や"縁起"を形にするエンディングプラットフォーム「SouSou」に関連する情報を記事形式で発信しています。

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