友人が亡くなったことを後で知ったときの適切な対応|香典はどうする?
友人が亡くなったことを、後になって知るという経験は、誰にとっても辛く、戸惑うものです。しかしながら、家族葬でひっそりと葬儀を行った場合や、連絡手段がわからなかったなどの理由により、友人が亡くなったことを後になって知るケースも少なくありません。
友人が亡くなったことを葬儀の後に知った場合、どのように故人を偲び、ご遺族に対してどのような対応をするべきか、多くの人が悩むことでしょう。
本記事では、友人が亡くなったことを後で知った際の具体的な対応方法について、分かりやすくご紹介します。また、49日が過ぎてからの香典の取り扱いや、ご遺族を訪問する際の注意点についても詳しく解説します。
友人が亡くなったことを後で知ったときの適切な対応
友人が亡くなったことを後で知ると、多くの人が突然の悲しみとともに、どのようにご遺族に接するべきか悩むものです。直接お悔やみを伝えるべきか、それともご遺族の負担を考慮して控えるべきかと、対応に迷うことも多いでしょう。特に、訃報を聞くのが遅れてしまった場合には、「遺族に対し失礼がないように配慮しつつ、どのようにして故人への想いを示すのが良いのだろうか」と戸惑うこともあります。
友人が亡くなったことを後から知った場合でも、大切なことは遺族の気持ちに配慮しながら、心を込めてお悔やみの意を伝えることです。ここでは、遺族への気遣いを大切にしつつ、故人を偲ぶための適切な対応についてご紹介します。
その1 お墓参りに行く
第一に、ご遺族に了承を得た上で「お墓参りに行く」といった対応方法があります。
お通夜や葬儀に参列できなかった場合でも、友人が眠っているお墓を訪れることで、自分なりにお別れの気持ちを伝えることができます。お墓参りは、故人への敬意と感謝を表すための良い方法であり、心の中で手を合わせることで、亡き友人に対して思いを伝えることができるのです。
お墓が遠方であったり、すぐに訪れることが難しい場合は、仏壇や写真の前で手を合わせることも同様に心のこもった行動となります。どちらにせよ、お墓参りの際には、清らかな気持ちで故人との思い出を振り返り、感謝の言葉を静かに伝えることが大切です。
その2 ご遺族に電話確認して弔問する
第二に、友人が亡くなったことを後で知った場合、ご遺族に電話で確認をとった上で弔問(ちょうもん)に伺うという方法もあります。
弔問とは亡くなった方のご遺族を訪れて、お悔やみの気持ちを伝え、故人の冥福を祈る行為です。
弔問に伺う場合、事前にご遺族の了承を得ることが非常に重要です。突然の訪問は、予想外にご遺族に負担をかける可能性があるため、まずは電話で「お悔やみを伝えたく、訪問させていただきたいのですが、よろしいでしょうか?」と丁寧に確認を取りましょう。
ご遺族が心の準備をしていない状態での訪問は、思わぬ気遣いや負担をかけることがありますので、訪問のタイミングを慎重に選ぶことが大切です。また、弔問の際はあまり長居せず、ご遺族がリラックスできる時間帯を考慮して、短時間でお悔やみの気持ちを伝えるように心掛けることが望ましいです。
その3 お悔やみの手紙やメールを送る
第三に、直接お会いするのが難しい場合や、ご遺族に負担をかけたくないときには、お悔やみの手紙やメールで哀悼の意を伝えることも考えましょう。手紙やメールを通じて、自分の心からの気持ちを丁寧に表現することで、ご遺族に配慮しつつ、故人への感謝や追悼の思いを伝えることができます。
手紙やメールでは、直接お別れができなかったことへのお詫びを含め、故人との思い出や感謝の気持ちを添えると、より心のこもったメッセージになります。内容は、簡潔ながらも敬意を持って故人への思いを伝え、ご遺族への励ましの言葉を忘れずに記すとよいでしょう。
また、文章表現はあくまでも控えめで温かいものを心がけ、ご遺族が重く感じないよう配慮することが大切です。故人との思い出を少し振り返りながら、彼がもたらしてくれた温かさや存在の大きさを改めてお伝えすることも、ご遺族の支えになるかもしれません。
直接会って弔問することができなくても、手紙やメールを通じて相手の気持ちを思いやり、故人への感謝の気持ちを届けることで、心の中で彼と対話する大切なひとときとなるでしょう。
友人に亡くなったことを知らせるために情報を残しておきたい方はこちら
49日が過ぎた香典はどうすればよいのか?
友人が亡くなったことを後から知り、49日を過ぎてしまった場合でも、香典を渡すことは可能です。この際、香典袋の表書きには「御仏前」や「御供物料」と書き、遅れてしまったことへのお詫びとして「遅れてしまい、大変申し訳ありませんでした」などの一言を添えてお渡しするのが丁寧です。
香典に加え、お線香やお花などのお供え物を持参することも故人への敬意を示す心遣いとなります。もし可能であれば、ご遺族に事前にお電話をし、香典やお供え物をお渡しすることがご迷惑でないか確認しておくと、より安心です。
なお、最近ではご遺族が香典を辞退している場合も多く見られます。もし香典を辞退されていることが分かった場合には、無理にお渡しするのではなく、お悔やみの言葉を丁寧にお伝えし、心のこもった言葉で故人を偲ぶことを大切にしましょう。たとえ香典をお渡しできない場合でも、ご遺族に寄り添った対応を心がけることが、真心のこもった弔意となります。
遺族を訪問するときの注意点
それでは、遺族を訪問するときには、どのようなことに注意すればよいのでしょうか?
ここでは、3つの気を付けるべきことについて説明していきます。
注意1 電話で事前に訪問の了承を得る
第一に、訪問を考える場合は必ず「電話でご遺族に確認を取る」ことが重要です
突然の訪問はご遺族に負担をかけることがありますので、必ず事前に電話で訪問の了承を得ましょう。大切な方を失って精神的に疲弊していたり、さまざまな手続きに追われたりすることで、ご遺族が疲れている場合も多く、訪問を控えることが望ましいケースもあります。
電話では「突然のご連絡で申し訳ありませんが、○○さんが亡くなったことを最近知り、お悔やみを伝えたくてご連絡させていただきました」といった形で、事情をしっかり説明した上で訪問の了承を得ましょう。
注意2 供え物や香典の持参の了承を得る
第二に、香典やお供え物をお持ちする際は、あらかじめご遺族の意向を確認して、了承を得ることが大切です。ご遺族によっては、香典やお供え物の受け取りを辞退される場合もあるためです。
そのため、事前に「香典をお持ちしてもよろしいでしょうか?」と尋ねて、受け取っていただけるかどうかを伺うのが望ましいでしょう。受け取りが可能であれば、故人を偲び、ご遺族への感謝と慰めの気持ちを込めて、丁寧に準備を整えましょう。
お供え物としては、お線香やろうそく、日持ちするお菓子などの品が一般的で、故人やご遺族への気遣いが伝わるように選ぶと良いでしょう。また、お供え物は形として残るものではなく、消耗品や食品のように「すぐに使える」ものが好まれます。形に残るものを選ばない理由は、ご遺族が受け取り後の扱いに困らないよう配慮するためです。こうした心遣いが、悲しみに寄り添い、故人への真摯な弔意を示すことになります。
注意3 葬儀後すぐのタイミングは控える
第三に、葬儀直後のタイミングでの訪問はできる限り控え、数日間は間を空けることが望ましいです。葬儀後は、ご遺族の方々が大切なご家族を失った悲しみの中にあり、精神的に非常に辛い状態にあるだけでなく、役所への届け出や整理といったさまざまな手続きも行わなければならず、心身ともに大きな負担を抱えていることが多いからです。
そのため、葬儀から少し時間が経ち、ご遺族がある程度落ち着かれたと感じられる頃に再度連絡をし、訪問の意向を伝えてタイミングを伺うのが、よりご遺族の気持ちに寄り添った対応と言えます。このとき、訪問を希望する理由を簡潔にお伝えし、ご無理のない範囲で受け入れていただけるか尋ねると、ご遺族も安心しやすくなります。訪問の際には、相手の立場に立って思いやりの気持ちを持ち、心からの弔意をお伝えすることが大切です。
友人の生きた証を残そう
友人が亡くなった後、彼が生きた証を残すことは、故人の存在を忘れずに思い出として大切にする一つの方法です。例えば、友人と一緒に撮った写真や共有した思い出の品を大切に保管したり、故人に関連する場所を訪れたりすることで、彼の存在を感じ続けることができるでしょう。また、故人の話を周囲の人と共有することで、友人の記憶を他の人々と分かち合い、彼の生きた証を広めていくこともできます。
また、SouSouが提供するメモリアルページを活用することで、大切な友人へのお別れの言葉や想い出の写真を集めることが出来ます。友人の人生史(ライフヒストリー)を作成する機能もあるため、友人の生きた証を残すことができます。SouSouのメモリアルページでは、大切な友人をいつでも・どこでも追悼するための場所をご提供しています。
友人が亡くなった事実に向き合いながらも、友人の生きた証を残し続けることは、自分自身の心の中で故人と共に歩んでいくための大切なプロセスといえます。
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