日にちが経ってからのお悔やみの言葉5選|メールや手紙を書く時のポイント
友人や知人の葬儀に参加できなかったり訃報を後から知ったりして、後日お悔やみの言葉を贈る人もいるでしょう。時間が空いてお悔やみの言葉を贈る際、どういったポイントに注意して書けばいいか悩む人もいると思います。
ここでは、日にちが経ってからのお悔やみの言葉やメールや手紙を書く時のポイント、日にちが経ってからのお悔やみの言葉を選ぶ時の注意点について紹介します。
日にちが経ってからのお悔やみの言葉5選
日にちが経ってからのお悔やみの言葉を贈る際、どのような内容にすればいいか悩む人もいると思います。訃報を知った状況によって言葉選びも異なってきます。
ここでは日にちが経ってからのお悔やみの言葉をケースごとに5つ紹介します。
- 参列できなかった場合
- 後日亡くなったことを知った場合
- 喪中はがきで知った場合
- 死亡通知や忌明けの挨拶状で訃報を知った場合
- SNSやインターネットで知った場合
その1 参列できなかった場合
第1に、葬儀に参列できなかった場合です。遠方に住んでいる、病気やけがで入院しているなど葬儀に伺うことが難しい場合があります。その際は、後日改めてお悔やみの言葉を伝えるのも良いでしょう。
その2 後日亡くなったことを知った場合
第2に、後日亡くなったことを知った場合です。偶然会った友人や知人、近所の人、地域の集まりなどから故人が亡くなったことを知ることもあるでしょう。訃報を知ったらなるべく早くお悔やみの言葉を伝えるよう心掛けてください。
その3 喪中はがきで知った場合
第3に、喪中はがきで知った場合です。毎年年賀状のやり取りをしている友人から喪中はがきで家族が亡くなったことを知ることもあります。基本的に喪中はがきは返信しなくて良いですが、仲の良い相手からの場合はお悔やみの言葉を返すと良いでしょう。
その4 死亡通知や忌明けの挨拶状で訃報を知った場合
第4に、死亡通知や忌明けの挨拶状で訃報を知った場合です。遺族から届いた死亡通知や忌明けの挨拶状で知るケースもあります。この場合、すでに葬儀や法要が済んでいることを前提に送られているため、通常のお悔やみの言葉とは違った配慮が必要です。
その5 SNSやインターネットで知った場合
第3に、SNSやインターネットで知った場合です。XやInstagramなどの遺族の人の投稿から訃報を知る場合もあります。故人と特に仲が良い場合は電話や手紙でお悔やみの言葉を伝えた方が良いですが、そうではない場合投稿へのコメントでも問題ありません。その場合、内容は簡潔にまとめましょう。
メールや手紙を書く時のポイント
お悔やみの言葉を手紙やメールで書く際は、どういったポイントに注意して書いたらいいか悩む人もいるはずです。手紙の内容や言葉遣いなど気を付けるポイントは様々です。
ここではお悔やみのメールや手紙を書く時のポイントを3つ紹介します。
- ポイント1 言葉遣いに気を付ける
- ポイント2 内容はシンプルにまとめる
- ポイント3 機種に依存する文字や絵文字の使用は避ける
ポイント1 言葉遣いに気を付ける
第1に、言葉遣いに気を付けることです。故人との関係性に関わらず丁寧な言葉で書きましょう。
家族や友人など親しい関係の相手でも、丁寧な言葉遣いを心掛けてください。普段のやり取りや連絡であれば砕けた言葉遣いでも問題ないですが、お悔やみの言葉だと故人の死を軽く受け止めていると相手に不快感を与えてしまう可能性があります。相手の気持ちを考慮し、丁寧な言葉遣いを意識しましょう。
例えば、仕事相手にメールや手紙を送る時のことをイメージすると良いでしょう。相手が仕事の関係者の場合、失礼のないように言葉遣いに気を付けて手紙を書く人は多いと思います。相手に不快な気持ちにさせないよう気を付けたり、失礼が無いように細心の注意を払ったりするはずです。
大切な家族を亡くし心に傷を負っているところに、砕けた内容のメッセージや手紙を送ってしまうと相手に不快感を与えてしまいます。お悔みの手紙やメールを書く際は、親しい相手でも丁寧な言葉遣いを心掛けてください。
ポイント2 内容はシンプルにまとめる
第2に、内容はシンプルにまとめることです。長文でのお悔みの手紙やメールは相手の負担になってしまいます。
不幸な事があった場合、相手はその対応に追われ多忙であることが予想できます。そんな中、長文のお悔みの手紙やメールが届くと最後まで読むのに時間がかかったり、自分が思っているより体力を消費したりします。
亡くなった相手が親しい間柄だった場合、故人へ対する気持ちも大きいものでしょう。相手を想う気持ちから、手紙の内容が長くなってしまいがちです。相手の負担にならないよう手紙の内容を簡潔にまとめたり、改行や空行を活用し読みやすい手紙やメールにしましょう。
手紙を読む遺族の人たちにも考慮し、手紙やメールの内容は短く、簡潔にまとめましょう。そうすることで、手紙を読む相手の負担を軽くすることができます。
ポイント3 機種に依存する文字や絵文字の使用は避ける
第3に、機種に依存する文字や絵文字の使用は避けることです。使用する機種によってはメッセージが相手に届いた際文字化けし、正しく伝わらない場合があります。
相手の使用する端末によっては、自分が送った文章とは違った表示になることもあります。ローマ数字や半角カナ、記号など環境に依存する文字は正しく伝わらないどころか、文字化けしてしまい、まともな文章として表示されないこともあるでしょう。
伝えたかった内容とは違う内容で相手に伝わる可能性が高いです。お悔やみの言葉が伝わらないだけでなく、相手に対し失礼になります。自身の気持ちを正しく伝えるためにも、機種に依存する文字や絵文字は避けてください。仕事で大切なメールを送る時と同じように正確に伝わるような内容を心掛けましょう。
日にちが経ってからのお悔やみの言葉を選ぶ時の注意点
日にちが経ってからのお悔やみの言葉を送る際、どのような言葉に注意して選べばいいか悩む人もいるでしょう。避けたほうが良い言葉や表現など知っておくことで、相手に不快感を与えずに済みます。
ここでは、日にちが経ってからのお悔やみの言葉を選ぶ時の注意点を3つ紹介します。
- 注意1 忌み言葉を使わない
- 注意2 訃報を知らなかったことを責めさせない
- 注意3 故人について詮索しない
注意1 忌み言葉を使わない
第1に、忌み言葉を使わないことです。不吉を連想させる言葉は使わないように注意しましょう。
直接死を表す言葉や連想させる言葉は相手に不快感を与える言葉のため、お悔やみの言葉としては不適切だとされています。「死ぬ」や「亡くなる」といった言葉は直接的な表現になるため、お悔やみの言葉としてはふさわしくありません。
「重ね重ね」や「いろいろ」など同じ言葉を続けて言うことは、不幸事が続くことを暗示させる表現になるため、使用は避けた方が良いでしょう。「4」や「9」の数字も「死」や「苦しみ」を想像させる数字とされているので注意してください。
忌み言葉は相手に良くない印象を与えてしまいます。相手の気持ちにも配慮し、使わないように意識してください。
注意2 訃報を知らなかったことを責めさせない
第2に、訃報を知らなかったことを責めさせないことです。遺族の人たちに誤解や不快感を与えてしまう可能性があります。
友人や知人の訃報を後から知った場合でも、お悔やみの言葉を贈るのがマナーです。ですが、お悔やみの言葉を間違えてしまうと、遺族の人たちに「訃報を伝えなかったことを責められている」という印象を与えてしまいます。遺族側としては良い印象を感じませんし、場合によっては「なぜ知らなかったのか」と責められることもあるでしょう。
後から訃報を知った際のお悔やみの言葉は、自身に非があることを認め謙虚な内容を心掛けてください。遺族の人たちに対して「連絡がなかった」と感じさせないよう、自身の事情に焦点を当てた表現にすると良いでしょう。ですが、謝罪しすぎると逆に遺族に気を遣わせてしまうため、謙虚になりすぎないよう注意が必要です。
時間が経ってから訃報を知り、お悔やみの言葉を贈る際は、遺族の人たちに配慮した内容を心掛けてください。自身にそのつもりがなくても相手に「訃報を知らせなかったことを責められている」という印象を与えてしまう恐れがあるため注意が必要です。
注意3 故人について詮索しない
第3に、故人について詮索しないことです。大切な家族を亡くし、遺族の人たちの心は深く傷ついています。
訃報の連絡を受けた際、亡くなった理由が気になる気持ちはとてもわかります。「なぜ亡くなってしまったのか」、「どういう状況だったのか」と知りたいと思い、理由を遺族の人たちに聞きたくなることでしょう。
ですが、故人についての詮索は控えてください。大切な家族を亡くした遺族の人たちに故人の死因を聞くのは、癒えていない傷をさらに傷付けることになります。亡くなった際の状況や、故人の死を鮮明に思い出し、さらに深い悲しみを抱えてしまうかもしれません
故人について詮索することは遺族の人たちを傷つけることになります。相手の気持ちに寄り添い、故人について触れることは避けましょう。
一定期間が過ぎてからの贈り物おすすめ3選
お悔やみの言葉と一緒に贈り物を一緒に贈りたいと思う人もいるでしょう。贈り物は弔意を表すことにもなります。
ここでは、一定期間が過ぎてから送る贈り物を3つ紹介します。
その1 お線香・ろうそく
第1に、お線香やろうそくです。これらはお供えの品としてよく選ばれます。
お線香を贈る際は、故人の好きな香りのものや良い香りのする高価な品を贈ると良いでしょう。仏様はお食事の代わりに香りを召し上がるとされています。遺族の人たちだけでなく故人にも配慮した品を意識しましょう。
また、ろうそくには「あの世とこの世を繋ぐ灯り」という意味が含まれています。ろうそくは心を落ち着かせリラックスできるデザインのものがおすすめです。お花の形をしたものや食べ物の形をしたものなど凝ったデザインの物もありますが、贈り物としてはシンプルなデザインを選びましょう。
その2 供花
第2に、供花です。花は故人へお悔みの意を表す品でもあります。
お花は花束の他にプリザーブドフラワーやボトルフラワーなどもおすすめです。これらは生花と比べ保管や手入れが簡単な上、そのまま飾れるので遺族側で用意するものもありません。
もしお花選びで迷ったら、故人の好きな花や花言葉で選ぶのも良いでしょう。
菊 | 白花/ご冥福をお祈りします |
カーネーション | 白花/あなたへの愛は生きている ピンク/感謝 |
トルコキキョウ | 白/清々しい美しさ |
ユリ | 白/壮大な美、高貴、純潔 |
また、贈り物に花を選ぶ際に気を付けたいポイントもあります。
- 棘のある花
- 香りの強い花
- 花粉が落ちやすい花
例えば、ユリの花はお供えの花としてよく選ばれる花ですが、花粉が落ちやすい花です。洋服についてしまうとなかなか取れません。バラの花はその棘でけがをする恐れがあります。故人の好きな花の場合お供えの品として選ぶのは問題ありませんが、贈る前に棘を抜いたり花粉を落としたりするなど遺族の人たちに迷惑が駆らないように対処しておきましょう。
その3 お菓子
第3に、お菓子です。こちらも代表的な贈り物の1つです。お菓子を選ぶ際は次のことを意識すると良いでしょう。
- 常温保存ができるもの
- 個別で包まれているもの
- 包装が派手でないもの
お菓子を贈る際は、日持ちする品を選ぶのがおすすめです。おまんじゅうや最中、おせんべいやようかんといった和菓子やマドレーヌやクッキー、ゼリーやカステラなどの洋菓子が良いでしょう。それぞれが個別に包装されている品だと、お供えが終わった後に親族や弔問に来た人にも分けやすく喜ばれます。
また、故人が好きなお菓子を選んで贈るのもおすすめです。甘味より塩気のあるお菓子が好きな場合や、思い出のあるお菓子があればそちらを選ぶのも良いでしょう。
訃報を知らないケースも多い
訃報を知らない場合も少なくありません。近年では親戚や故人と縁の深い人のみの少数で行う家族葬や、訃報の連絡はエンディングノートに記載されていた人のみにするというケースも増えてきています。
一般葬では大勢の参列者の皆様に失礼が無いよう、葬儀が終わるまで気を張っていなければいけません。ですが、家族葬は良く知る人たちのみで行われるため、遺族の人たちの精神的な負担は軽くなります。落ち着いて葬儀を行えるため、ゆっくりと大切な家族とのお別れの時間を過ごすことができます。
また、エンディングノートは、自身の葬儀はどのように行ってほしいかや、訃報を誰に知らせたいかなどを残すことができます。お世話になった人や特に親しい友人など、「この人には自身の訃報を伝えてほしい」いう人たちがいることでしょう。エンディングノートを残すことで、遺族は故人の想いを汲んだ葬儀を行えます。
大切な家族を落ち着いて見送ってあげたいという遺族の気持ちや、故人が残した意思を尊重してあげたいという想いから、訃報の連絡を少数に留めているケースも増えてきています。訃報の連絡を受けていないからといって不快な気持ちを抱くのではなく、遺族や故人の想いを大切にしてあげてください。
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