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父の死に実感がない理由|辛いと感じる人の気持ちや立ち直り期間を考察

父の死に実感がない理由|こんなにも辛いと感じる人の気持ちや立ち直り期間を考察

身近な存在でもある父親が亡くなっても実感がわかない人もいるのではないでしょうか。悲しいはずなのに涙が出なかったり、父の訃報を聞いても普段と変わらない日常を送ったりする人もいるはずです。ここでは、父の死に実感がない理由や父の死が辛いと感じる人の気持ち、父の死から立ち直る期間について紹介します。

目次

父の死に実感がない理由

自身の父親が亡くなったことに実感がわかない人もいるのではないでしょうか?

大切な家族であるはずなのに悲しみを感じなかったり、涙が流れないといった経験がある人もいるはずです。ここでは、父の死に実感がない理由について3つ紹介します。

理由1 日常的に関わりが少ない

第1に、父親との日常的な関わりが少ない場合です。日頃からあまり付き合いがないと、亡くなった実感を感じにくい場合があります

特に家を出ている場合は、日々の仕事の忙しさや友人との付き合いに時間を割くことが増え、実家へ帰省する機会は少なくなっていくでしょう。結婚していれば自身の家庭を優先したり、実家との距離が遠ければ時間や金銭的な都合でなかなか帰省できなかったりします。

父親との関わりが少なくなっていくことで、父親以外の人への想いが大きくなったり、父親へ対する想いが薄れて行ったりする人もいるでしょう。その場合、父親が亡くなった現実を受け入れる準備ができていない可能性もあります。突然のことで気持ちがついてきていないのかもしれません。葬儀の間落ち着いていたり、涙が流れない人もいるはずです。

父親が亡くなったのに悲しくない、涙が出ないときに罪悪感を感じる人もいると思います。周りの親族や父親の友人たちは涙を流しているのに、泣いていない自分は薄情な人間だと責める人もいるかもしれません。しかし、悲しみ方は人それぞれです。父親との関わりが少なかった場合、亡くなったことを実感するまで時間がかかる場合もあります決してあなたが冷たい人間であるというわけではありません

理由2 父親に依存していない

第2に、父親に依存していない場合です。亡くなった際に感じる喪失感が少なく、実感しにくい場合があります

家を出ていて依存しにくい環境にいたり、精神的に自立している人ほど、父親を含め、他人に依存することは少ない場合があります。そのため、父親の存在が自分の中であまり大きくありません。このことから、父親を亡くした際に感じる喪失感や悲しみもそこまで大きくなく、実感するのにも時間がかかったり、立ち直るまでの時間が早かったりします。

一方、父親に依存していると、あなたの中でその存在がとても大きくなります。一緒に過ごしていた期間が長かったり、何かあったときに父親を頼ることが多かったりすると、依存しやすい傾向があります。中には、父親とは家族ではなく親友のような関係を築いていた人もいるでしょう。そのため父親を亡くした際、ショックから何も手につかなくなったり、心に穴が開いたような喪失感を感じる場合があります。

父親に依存することは決して悪いことではありませんが、いつまでも一緒にいてくれるわけでもありません。父親への依存のしすぎには注意しましょう。

理由3 父の死による心身の反応は1つだけではない

第3に、父の死による心身の反応は1つだけではありません。父親が亡くなったことに対して実感がなくても、あなたは無意識に受け止めています

父親が亡くなった際、悲しみやショックを感じなかったり、涙を流さなかったりする人もいるでしょう。自分を薄情な人間だと感じる人もいるかもしれません。ですが、それはあなたが気付いていないだけで、身体と心は父親が亡くなったことを感じています。

父親が亡くなる前と比べて疲れやすくなったり、身体に力が入りにくくなったりした経験がある人もいるのではないでしょうか。集中力が続かず注意散漫になったり、無意識に人と話すことを避けようとする場合もあるでしょう。このような症状も父親が亡くなったことを感じている証拠です。こういった身体と心の反応をグリーフ(悲観)といいます。

父親が亡くなっても涙が出ない、悲しくないからといって冷たい人間、薄情な人間というわけではありません。家族を亡くした際の受け止め方は人それぞれなので、自分を責めないようにしてください。

父の死がこんなにも辛いと感じる人の気持ち

父親が亡くなったことを辛いと感じる人はどのような感情を抱いているのでしょうか。

大切な人がいなくなってしまった喪失感や何もしてあげられなかった無力感など人によってその時抱く感情はさまざまです。ここでは、父親の死を辛いと感じる人の気持ちを3つ紹介します。

その1 頼れる人がいなくなった

はじめに、頼れる人がいなくなった場合です。心に穴が開いたような喪失感を感じる人もいるでしょう。

心のよりどころとなっていた父親の存在が大きいほど、亡くなった時に受けるショックは計り知れません。やらなければいけないことがあるとわかっていても、身体に力が入らなくなる場合があります。ひどい時は、生きる気力すら失くしてしまう人もいるでしょう。

頼れる人がいなくなってしまった悲しさや辛さを感じている時は決して1人でいないようにしてください。負の感情を抱えている時に1人でいると、その感情はより深く大きくなっていき、不眠症や拒食症といった体調不良やうつ病のような状態になってしまう場合があります。

かけがえのない人を亡くし、1人でいたい気持ちもとてもわかります。しかし、亡くなった父親は弱っていくあなたの姿は見たくないはずです。無理に気にかけたり話しかけたりする必要はありません。一緒にいるだけでも父親を亡くした悲しみや喪失感を和らげてくれます。

その2 何もしてあげられなかった

続いて、何もしてあげられなかった場合です。後悔して自分を責めるをする人もいるでしょう。

もっと父親との時間を大切にすればよかった、もっと早く親孝行していればよかったと悔やみ自分を追い詰めてしまう人もいるはずです。「いつでも親孝行できる」、「いつも一緒にいるから今じゃなくてもいいかな」と考え先延ばしにしてしまい、親孝行や感謝を伝える機会を失くしてしまった人も少なくないでしょう。

しかし、何もしてあげられなかったわけではないはずです。父親との思い出を振り返ってみてください。きっと素敵な思い出や幸せな思い出もあるはずです。一緒に出かけたことや地域の行事に参加したこと、日々の些細な会話や一緒に食べた食事も父親にとってかけがえのない思い出だったのではないでしょうか。実家を出ている場合は、たまに顔を見せに帰省することでも大切な思い出だったはずです。

父親を亡くしたとき、生前何もしてあげられなかった無力感や、もっと多くのことをしてあげたかった後悔を抱く人は多いと思います。しかし、父親へ何もしてあげられていないわけではありません。父親と一緒に過ごした幸せな思い出を残してあげられています

その3 亡くなった後に父親の想いを知った

最後に、亡くなった後に父親の想いを知った場合です。あなたのことを気にかけていたことや大切に想っていたことを後から知り、後悔することもあるでしょう

皆さんの中には、父親との関係がうまくいっていないと感じていた人もいるでしょう。生前の父親に対し、気難しい人だと感じ距離を置いたり、考え方の違いから衝突したりしたことがある人もいるはずです。中には、つい心にもないことを言ってしまったこともあるかもしれません。

しかし、父親が亡くなった後、本当の想いを知ることがあります。自分のことをいつも気にかけていたこと、一緒に撮った写真や子供のころに渡した手紙を大切にしていたことを知り、後悔した経験がある人も少なくないはずです。喧嘩することが多かった父親が、自身のことをいつも気にかけていたことを家族から伝えられるかもしれません。父親の本当の想いを知り、より悲しみや辛さを感じることもあるでしょう。

相手が何を想い、何を考えているかきちんと言葉にしないとわかりません。父親が亡くなった後に後悔することがないよう、お互いの想いを確かめ合ってください

父の死から立ち直る期間

父親の死から立ち直り、前を向けるようなるまでにどれぐらいの期間が必要かはわかりません。人によって立ち直るのに必要な時間は変わってきます。

気持ちの整理を付けるのが早い人もいれば、なかなか整理が付かず悲しい気持ちを引きずってしまう人もいるでしょう。父親が亡くなったことを受け止め、普段の日常に戻る速さは人それぞれです。

ですが、人によっては切り替えが早いと自分は薄情な人間なんじゃないかと感じてしまう人もいるでしょう。立ち直るのが早いからといって、薄情な人というわけではありません。父の死から立ち直るまでの期間が長すぎると体調を崩したり、精神的に病んでしまったりする危険性もあります。

悲しみ方は人それぞれです。父の死から立ち直る期間が短ければ薄情、長ければ良いというわけではありません。父親の死を受け止めて前を向けるようになるのに必要な時間は人それぞれです。自分のペースで乗り越えていきましょう。

母が落ち込んだときはどうすればよいのか?

父親が亡くなったことで、母親が落ち込んでいるときはどうすればよいのか悩む人もいるのではないでしょうか。長年連れ添ってきた夫の死に、大きなショックを受けているはずです。

母親が落ち込んでいるときはそばにいてあげましょう。1人でいると、父親を亡くした悲しみやショックを吐き出せずため込んでしまう場合が多いです。ため込んでしまうと、悲しみやつらさや孤独感がより大きくなり、体調不良や鬱のような状態になる危険性があります。一緒にいてあげるだけでも、悲しみや父親を亡くした喪失感を和らげることにつながります。写真や所有していた品を見ながら思い出話を一緒にするのもよいでしょう。思い出を共有することも立ち直るきっかけになります。

しかし、早く立ち直ってほしいからといって無理に思い出話をしたり父親の写真や所持品を見せるのは避けてください。かえって悲しみやショックが大きくなってしまいます。母親が自分から話したり話題に出すまで焦らず待ってあげましょう。

母親にとって父親は長い時間一緒に過ごしてきたかけがえのないパートナーです。その相手を失った悲しみは他人には計り知れないでしょう。ですが、一緒にいてあげることでその悲しみを和らげる手伝いはできます。父親が亡くなり母親が落ち込んでいるときは、そっとそばにいてあげてください

時間をかけてゆっくり解決しよう

父親を亡くした悲しみやつらさは時間をかけてゆっくり解決していきましょう。自分のペースで乗り越えていくのが大切です

亡くなった父親や周りの家族、友人に心配を掛けないように早く克服しようと思う人もいるでしょう。または、周りの人たちが立ち直っているのにまだ自分は立ち直れていないと焦ってしまうこともあるかもしれません。

しかし、焦ってはいけません。逆に自分を追い詰めてしまい、症状がさらに悪化してしまう可能性があります。父親を亡くした辛さや悲しさから立ち直るのに必要な時間は人によって違います。周囲の人が自分より早く立ち直っているからといってあなたも早く立ち直らなければいけないわけではありません。

父親を亡くした悲しみから立ち直るのに時間がかかるということは、それだけ父親のことを大切に想い、その存在があなたの中で大きかった証拠です。無理に乗り越えようとせず、父親との思い出を大切にし、ゆっくり受け入れていきましょう。

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