亡くなった人の誕生日を祝ってはいけない?命日との関係やおすすめの過ごし方
亡くなった人の誕生日をお祝いをしてはいけないのではないかと考える人もいるのではないでしょうか?誕生日は大切な人の大事な日なのでお祝いしたいと思う人が多いでしょう。
しかし、誕生日は生きている人が年を重ねることをお祝いするおめでたい日と考える人がほとんどだと思います。そのため亡くなった人の誕生日をお祝いすることはいいことなのか悩む人が多いはずです。
ここでは、亡くなった人の誕生日を祝ってはいけないのか、お祝いする際の注意点、誕生日と命日の関係、亡くなった人の誕生日の過ごし方について紹介します。
亡くなった人の誕生日を祝ってはいけない?
亡くなった人の誕生日をお祝いすることはよいことなのかと悩む人も多いでしょう。亡くなった大切な家族の誕生日を祝いたい人もいると思います。
亡くなった人の誕生日をお祝いすることは悪いことではありません。昔から亡くなった人の誕生日をお祝いする行為は行われてきました。例えば、キリストの誕生を祝う降誕祭(クリスマス)や釈迦の誕生を祝う灌仏会(かんぶつえ)などがあります。
生前に積んだ徳を讃え故人の誕生をお祝いする行為は古くから行われているため、あなたの大切な家族の誕生日をお祝いすることは特に問題ありません。しかし、人によっては故人の誕生日をお祝いすることを良く思わない人もいるでしょう。価値観や倫理観の違いから、故人の誕生日をお祝いすることに不快感を覚える人もいるかもしれません。
亡くなった人の誕生日をお祝いすることは悪いことではありません。お祝いされた人もきっと喜んでくれるでしょう。しかし、人によっては不快に感じる人もいるので、あまり周囲の人には伝えない方が良いでしょう。
亡くなった人の誕生日を祝う時の注意点
亡くなった人の誕生日をお祝いしたくても、何に気を付けたらいいかわからない人もいるのではないでしょうか?
ここでは、亡くなった人の誕生日を祝う時の注意点について3つ紹介します。
- 注意1 家族の状況を考慮する
- 注意2 不快感を与えないようにする
- 注意3 故人が誕生日を祝われたいか考慮する
注意1 家族の状況を考慮する
第1に、ご家族の状況に考慮することです。悲しみの中にいる家族をさらに傷つけてしまう可能性があります。
亡くなってから誕生日までが近い場合、大切な人を亡くした事実を受け止め切れておらず悲しみの中にいるかもしれません。悲しみから立ち直れていない中、誕生日をお祝いすると家族が抱えている悲しみをより深くしてしまう可能性があります。亡くなった人を大切に思うあまり、家族のことをないがしろにしてしまうとさらに傷つけてしまう可能性があるので注意しましょう。
また、亡くなった人の誕生日をお祝いしたいと思っていても、他の家族はそうではないかもしれません。お祝いすることで大切な人を亡くした悲しみを思い返してつらくなったり、静かにお祈りし、大切な人との思い出をゆっくり振り返りたいと思っていたりするかもしれません。
亡くなった人の誕生日をお祝いすることは悪いことではありません。しかし、お祝いする際は、家族を傷つけてしまわないよう気遣ってあげてください。
注意2 不快感を与えないようにする
第2に、お祝いしてくれる人に不快感を与えないようにすることです。亡くなった人の誕生日をお祝いする際は、招待する人に注意しましょう。
家族や仲の良い友人たちからお祝いされることは、故人もきっと嬉しいでしょう。思い出話に花を咲かせたり、自分の知らなかった一面を知れるきっかけにもなります。大切な人との思い出を共有し、振り返ることで幸せな時間を過ごせます。
しかし、多くの人にお祝いしてほしいからといって、誰でも呼んでいいわけではありません。呼ばれたことに違和感を感じたり、参加した人に対し不快感を覚えたりする人もいるかもしれません。知り合いではあるけれども、故人とはあまり接点がない人をお祝いの場に呼んでしまうと、「なんで自分は呼ばれたんだろう」と違和感を感じたり、「なんであの人がいるんだろう」と不快感を与えたりしてしまいます。
亡くなった人の誕生日をお祝いすることは家族や友人にとっても大切なことです。そのため、お祝いに参加してくれる人が気持ちよく過ごせるよう注意を払いましょう。
注意3 故人が誕生日を祝われたいか考慮する
第3に、故人が誕生日を祝われたいか考慮することです。人によっては、誕生日をお祝いされることが嬉しくない場合もあります。
多くの人にとって、誕生日をお祝いしてくれることは嬉しいことだと思います。家族や友人からお祝いを受け、素敵な1年を想像する人もいるでしょう。新しくやりたい事や挑戦したいことなど夢や目標がたくさんあるはずです。
しかし、人によっては誕生日が特別な日ではない場合もあります。お祝いされる習慣がなかったり、誕生日を特別な日として考えていない人もいるでしょう。性格によってはお祝いされることに申し訳なさを感じる人もいるかもしれません。
亡くなった人の誕生日をお祝いしたい気持ちはとてもわかります。ですが、亡くなった人が誕生日をお祝いされたいと思っているかはわかりません。亡くなった人が、生前どのように誕生日を過ごしていたか、誕生日をどのように捉えていたかを考慮しましょう。
亡くなった人の誕生日と命日の関係
多くの人にとって、「誕生日」と「命日」は正反対の意味の言葉という認識ではないでしょうか。確かに、生まれた日である誕生日と亡くなった日である命日では真逆の言葉かもしれません。
しかし、誕生日の「誕」の文字は「生まれる」という意味の他に、「偽り」や「嘘」という意味を含む言葉です。そのため、生まれることは「本当の世界から偽りの世に生まれてきた日」ともされています。
逆に、命日は生の終着点ではなく「仏さまとして生まれた日」であるとされています。これは、偽りの世界から本物の世界に生まれたことを意味します。命日は亡くなった日であり悲しい印象を持つ人が多いでしょうが、前向きな意味が込められている言葉でもあります。
誕生日も命日も、どちらも悲しい意味とお目出たい意味の両方を持ち合わせています。大切な人の誕生日や命日を迎えた際は、ネガティブな感情を抱くよりも感謝やお祝いをしてあげましょう。本当の世界に生まれることができたお祝いやあなたのもとに生まれてきてくれたことの感謝を伝えてあげてください。
故人の誕生日を迎えるときのおすすめの過ごし方
亡くなった家族の誕生日を迎える際、どのように過ごせばいいか悩む人もいるでしょう。故人の誕生日を過ごす際は、その人の思い出の場所に行ったり、好きなものを作ったりしてあげるのがおすすめです。
故人のお気に入りの場所や思い出の場所を訪れることで、思い出を振り返りながらお祝いすることができます。一緒に遊んだ思い出や些細なことで笑いあった思い出など、実際に訪れることでより鮮明に思い出せるでしょう。大切な思い出を振り返り、故人の存在を近くに感じることができます。
また、大切な人の好きな料理を作るのも良いでしょう。好きな料理を作ったり食べたりすることでも、大切な人の存在を感じることができます。家族や友人たちと大切な人の好きな物を食べることで、思い出を共有したり、思い出話に花を咲かせたりできるでしょう。
もし、上記のことができない場合は、お墓や仏壇の前で冥福をお祈りするのもよいでしょう。亡くなった後も故人が安らかにいられるように祈ることは相手を想い尊ぶ事になります。
悪天候や、忙しくて誕生日をお祝いする時間が取れないときは仏壇やお墓の前で冥福を祈り、静かに大切な家族の想い出を振り返るのも良いでしょう。
記念日を大切にしよう
大切な家族の記念日は大事にしましょう。故人を想い記念日をお祝いすることで大切な人との思い出を振り返るきっかけになります。
亡くなった人のことを大事に想っていても、故人との思い出を振り返る機会は少ないでしょう。しかし、誕生日や結婚記念日などの大切な日を大切にすることで亡くなった人のことを思い返し、思い出に浸るきっかけになります。
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亡くなった人の記念日を忘れず大事にすることで、故人との思い出も色あせることなく心に留めておくことができます。できる範囲でいいので亡くなった人の記念日をお祝いしてあげてください。
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