猫の最期はそっとしておくべき?適切な看取り方や注意点も解説
愛猫の最期はそっとしておいてあげるべきか悩む人も多いのではないでしょうか?大切な家族の最期の時は一緒にいてあげたい、もっと触れ合っていたいと思う人もいるでしょう。
しかし、愛猫の最期の瞬間に触れ合うことが正しいとは限りません。性格や体調によっては構うことでストレスを感じ症状が悪化することがあるのでそっとしていた方が良い時もあります。
この記事では、猫の最期はそっとしておくべきなのか、猫の看取り方や看取る際の注意点について紹介します。
猫の最期はそっとしておくべき?
猫を飼っている人の多くは、最期の時はそっとしておいた方がいいのか悩む人もいるのではないでしょうか。最期が近い場合はできる限りそっとしておいてあげる方が良いでしょう。
まだ動き回れる元気があるようなら、離れたところからそっと見守ってあげてください。お気に入りの場所や愛猫がよくいる場所に毛布やクッションなどを使って休める場所を作ってあげるといいでしょう。
あまり動き回る元気がない場合は、そばにてあげたり膝の上に抱えてあげるのもいいでしょう。抱えられることで猫は安心できます。しかし、猫の性格によっては抱えられることがストレスになる可能性もあるので、もし嫌がる素振りを見せたらそっとおろしてあげてください。
また、症状や身体の調子によっては抱えられることが愛猫の負担になることもあります。その場合も無理に抱えずそっとしておいてあげてください。
愛猫の最期はできる限りそっとしておいてあげましょう。無理に構ってしまうとストレスを与えてしまい体調が悪化してしまうかもしれません。離れたところで見守ってあげて猫の方から近づいてきたらストレスを感じない程度に構ってあげてください。
猫の適切な看取り方
大切な愛猫の最期はどのように看取ってあげたらいいのでしょうか?
ここでは猫の適切な看取り方について3つ紹介します。
- 方法1 優しく語りかける
- 方法2 写真や動画をとって記録に残す
- 方法3 好きな場所で過ごさせてあげる
方法1 優しく語りかける
第1に、愛猫に優しく語りかけてあげてください。感謝の気持ちや前向きな言葉をかけてあげることで猫の心を穏やかにできるでしょう。
猫は人の表情や声から感情を察する力があるとされています。優しい表情と声で語りかけてあげることで、あなたの気持ちを愛猫に伝えることができるでしょう。
亡くなったあと、もっと感謝を伝えておけばよかったと後悔しないようにたくさん「ありがとう」を伝えてあげてください。飼い主の誰もが愛猫の最後の瞬間に感謝の言葉を伝えられるとは限りません。また、感謝の気持ちをしっかりと伝えて後悔を少なくすることで、亡くした後のペットロスを軽くすることにつながります。
たくさんの素敵な思い出と幸せな時間を過ごしてくれたことに感謝を伝えましょう。優しく声をかけたり、名前を読んであげることで愛猫も心を落ち着かせて穏やかに過ごすことができます。
方法2 写真や動画をとって記録に残す
第2に、写真や動画をとって記録に残すことです。写真や動画は猫と過ごした大切な思い出として残すことができます。
最期が近くあまり元気のない姿だとしても、写真や動画に撮ることで大切なペットとの思い出を振り返り悲しみを乗り越えるきっかけにもなります。亡くなったあとのペットロスの克服にも力になってくれるでしょう。
また、病気を発症していた場合は写真や動画から体調の変化を確認する手段にもなります。早い段階で病気を発見できれば適切な対処ができ、症状の改善も見込めるでしょう。しかし、猫にとって写真や動画をとられることがストレスになってしまう可能性があるため撮影する際は体調に十分注意を払いましょう。
愛猫のことを写真や動画として記録に残すことは、大切な思い出を残すことでもあります。写真や動画で振り返ることで大切な思い出を思い返し幸せない持ちになれるでしょう。
方法3 好きな場所で過ごさせてあげる
第3に、愛猫の好きな場所で過ごさせてあげることです。あなたの都合に無理に突き合わせてしまうと、ストレスを感じ体調がより悪化する可能性があります。
愛猫が飼い主や家族から距離をとろうとする場合は無理に触れ合おうとせず、少し離れたところから静かに見守ってあげてください。愛猫がいつも過ごしている場所や窓際、部屋の中で日当たりが良いところなど、愛猫のお気に入りの場所に休める場所を作ってあげましょう。ゆっくりと静かに過ごせる場所を作ってあげると猫も穏やかに過ごせるでしょう。
近づいて甘えてくる場合は優しく抱き上げなでてあげてください。そうすることで猫も安心し、心を落ち着けることができるでしょう。ですが、あまり触りすぎるとストレスを与えてしまう可能性があるので注意してください。
猫に限らず、動物は自分が弱ると静かな場所で癒そうとします。最期が近いと察していると姿を隠そうとする子もいるでしょう。愛猫と一緒に過ごしたいと想う気持ちはとても分かりますが、猫が自分の最期を過ごすと決めた場所を尊重してあげてください。
愛猫を看取るときの注意点
愛猫と看取るときに何に注意すればいいか悩む人もいるのではないでしょうか?
ここでは愛猫を看取るときの注意点について3つ紹介します。
- 注意1 亡くなる前に見せるサインに気を付ける
- 注意2 心の準備をする
- 注意3 最期は苦しむことがある
注意1 亡くなる前に見せるサインに気を付ける
第1に、猫が亡くなる前に見せるサインに気を付けることです。変化に気付くことで心の準備や後悔が無いよう過ごせるでしょう。
猫は病気になったり、老化によって体力が衰えたりしてもそれを隠す習性があります。そのため、体調の変化に気付きにくいですが、よく見て観察すると変化に気付き愛猫のために最適な行動がとれます。
猫が体調を崩した際に見せる行動は次のものが多いです。しかし、猫の性格によっては飼い主に甘えたくて近寄ってきたり構ってほしくて鳴いてきたりする場合もあります。愛猫の様子をよく見て穏やかに過ごせるように気にかけてあげましょう。
- 飼い主や家族から離れたがる
- 食事の量が減る
- あまり動かなくなり元気がなくなる
また、次のような症状が見られるときはより症状が重い場合があるので注意が必要です。もし見かけたら、早めに病院へ行き診察してもらってください。
- 下痢や嘔吐の回数が多い
- 以前より体温が低くなっている
- 自分で立つことができなくなる
猫は自分が弱っていることを悟られないように隠す習性があるので気付くことは難しいでしょう。しかし、亡くなる前に見せる行動にどんなものがあるか前もって知っておくことで愛猫の最期を後悔なく迎えることができるでしょう。
注意2 心の準備をする
第2に、心の準備をすることです。愛猫の最期が近いことに気付くことができれば亡くなったあとの後悔を減らすことができます。
老衰の症状が見られるようになったら愛猫の最期が近づいているかもしれません。離れて暮らしている家族がいる場合は連絡をとり、可能な限り会いに来てもらってください。
ペットに対する気持ちは人によって異なるでしょう。我が子のように大切に思っている人もいれば一緒に暮らしているペットの1匹と思っている人もいるでしょう。
ですが、一緒に過ごしていた家族の最期が近いことは知っておきたいはずです。亡くなった後に知り、一目会っておきたかったと後悔はしたくないでしょう。
老衰の症状が見られたら、突然のお別れが訪れてもおかしくありません。愛猫が亡くなった後に後悔しないようにできる限りのお世話をしてあげましょう。
注意3 最期は苦しむことがある
第3に、最期を迎える際に苦しむことがあります。症状によっては穏やかに最期を迎えることはできません。
大切な家族の最期は穏やかに迎えて欲しい人がほとんどではないでしょうか。しかし、最期を迎える際、穏やかなものばかりではなく、苦しみの中で最期を迎えることもあります。
猫が最期を迎える時に見せる行動には痙攣したり大きな鳴き声をあげたりすることがあります。呼吸の乱れや、残っている力で手足をばたつかせ暴れることもあるでしょう。
飼い主の人の中には突然の行動に驚く飼い主の人も少なくありません。ですが、焦らず落ち着いて見守ってあげてください。飼い主が慌てたり泣き叫んだりしてしまうと愛猫も怖がってしまいます。
大切な愛猫の迎える最期が苦しむ姿なのは見ていてつらく心が苦しいでしょう。しかし、眠るように息を引き取ることができるかはその時を迎えるまでわかりません。苦しむ姿で看取ってあげるかもしれないことも心に留めておいてください。
生きた証を残してあげよう
愛猫が亡くなっても、その存在や思い出を忘れないように生きた証を残してあげてください。証を残すことで愛猫のことをいつでも思い出し忘れずにいられます。
生きた証を残す方法は写真として残したりお墓や位牌として残したりさまざまです。愛猫の写真をプリントしたキーホルダーや遺骨を納骨できるアクセサリーなどを身に着けられる物として形に残したり、名前を刻印した位牌や愛猫の姿のぬいぐるみを制作し形に残したりするのも良いでしょう。
普段から身に着けられるモノとして残したり、亡くなった後も一緒に過ごせるよう自宅に飾れるモノとして残したりできます。大切な愛猫との大切な思い出です。自分の好きな形で大切な家族の生きた証や思い出を残してあげてください。
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