犬は死後にも耳が聞こえるのか?亡くなった犬の気持ちや悲しみの対処法
皆さんの中には、犬は死んだ後も耳は聞こえてるという話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?大切な家族が亡くなってしまった時、感謝や愛情を伝えることはとても大切なことだと思います。
しかし、「亡くなった後になんで耳は聞こえるの?」と疑問に思う人も多いはずです。確かに、身体機能が止まり、心臓も動いていないのに耳だけは聞こえているというのは気になりますよね。
この記事では、「犬は死んだ後でも耳は聞こえるのか?」について考察しています。また、愛犬が亡くなった時にするべきことや、亡くした悲しみをどう乗り越えればいいのかも紹介していますので、犬を飼われている方はぜひ参考にしてください。
犬は死後にも耳が聞こえるのか?
残念ながら、犬に限らず、人や動物が亡くなった後も耳が聞こえているのかは、はっきりとしたことは分かりません。
しかし、人の五感の中で最後まで機能している器官は聴覚だと言われています。このことについて、触れている記事がありましたのでいくつかご紹介します。
耳の神経は、脳のすぐ近くにあります。
聴覚は、筋肉を大きく動かさなくとも機能する 受動的な感覚です。
引用元:Medium
だから、最後まで残る感覚は、聴覚と言われています。
最後の聴覚のみは健全にかつ十分に機能していたと記憶している。この感覚は運動機能の関与がなくともその役割を果たせる感覚と考えられる。音は、外耳道から入り、鼓膜、耳小骨、内耳、聴神経、脳幹、側頭葉と刺激が伝わる。つまり、脳血流が保たれていれば、随意的な運動機能をほぼ用いずに、機械的に容易に完遂される感覚機能であるといえる。
引用元:大阪大学大学院医学系研究科・医学部
聴覚は最後まで残る
引用元:Yahoo!ニュース
意識がなくなり、下顎呼吸にある死前期の患者さんであっても、亡くなる直前まで聴覚はしっかり残っています。都市伝説的な側面もありましたが、2020年にカナダの研究グループが明らかにしています。
聴覚は五感の中でも受動的な感覚器官です。身体機能が低下しても正常に機能するため、亡くなる直前まで耳は聞こえていると言われています。もしかしたら、犬や猫などの動物たちも同じかもしれませんね。
とはいえ、亡くなった後も耳が聞こえているのかは、確かなことは分かっていません。しかし、上記のことから亡くなった後も耳は聞こえていると言われるようになったのではないでしょうか。
亡くなった犬の気持ち
大切な愛犬が亡くなってしまった時の悲しみや喪失感はとても大きいでしょう。「もっと大切にしてあげたかった」、「もっと一緒に遊んであげればよかった」と後悔し、自分を責めてしまう人もいるはずです。
しかし、愛犬はどう思っていたのでしょう?皆さんが大切な家族の一員として大事にし、愛情を持って接していたことは感じていたはずです。きっと、愛犬は飼い主の皆さんに感謝していたのではないでしょうか。
皆さんが、「まだ一緒に居たい」と思っているのと同じように、愛犬も「もっと一緒に居たい」と思っているかもしれません。「もっと散歩に行きたい」、「もっと一緒に遊びたい」と尻尾を振っているでしょう。
ですが、それと同時に飼い主の悲しむ顔は見たくないとも思っているはずです。愛犬にとって一番辛いのは、きっと悲しんでいる皆さんの姿を見ることだと思います。
大切な家族を亡くして、すぐに気持ちを切り替え前を向くことはとても難しいことです。ゆっくりでいいので少しずつ前を向いていきましょう。あなたがまた、笑顔で毎日を過ごせるようになると愛犬もきっと安心できるはずです。
愛犬が亡くなったときにすべきこと
しかし、愛犬を亡くして悲しんでいる時でもやらなければならないことがあります。
こちらでは、愛犬が亡くなったときにすべきことについて紹介します。
その1 愛犬のご遺体を正しく安置しましょう
第1に、愛犬が亡くなったら、足を丸めるように内側へ折りたたんだ体勢で安置してあげましょう。こうすることで、ご遺体を棺桶や段ボールなどで安置しやすくなります。
犬に限らず、人や動物は亡くなったあと、時間が経つにつれて死後硬直が始まります。犬の場合は、足をまっすぐ伸ばしたまま亡くなってしまうことが多いです。
そのままにしてしまうと、足が真っすぐ伸び切った状態で筋肉が硬直しペット用の棺桶に入らなくなってしまいます。体の内側に収まるように折り曲げ、優しく体勢を整えてあげてください。
また亡くなった際に、目や口が開いたままの場合もあります。目が開いたままの場合は優しく手をかざして閉じてあげてください。もしそれでも閉じなければ、死後硬直が終わるまで優しく手をかざして閉じてあげましょう。
口が開いたままの場合は、舌を口の中にそっと戻して口を閉じ、布や少し厚めの紐などを使い口が開かない程度に優しく固定しましょう。そのまま死後硬直が終わるまで待ってください。
その2 愛犬のご遺体をきれいにお手入れしましょう
第2に、ご遺体の体勢を整えたら、体をきれいにしてあげましょう。死後硬直が終わったら、体中の力が緩み、体液や糞尿が出てくることがあります。
そのため、汚れても大丈夫なように新聞紙やビニールシート、捨ててもいいバスタオルやペットマットなどを敷いて、周りが汚れないようにしてください。体液や糞尿が全て出きったら、愛犬のお口や肛門周りをガーゼや濡れタオルなどできれいにします。この際、ご遺体に水分が残ってしまうと腐敗しやすくなります。
濡れタオルを使用する場合は、できるだけ硬く絞って拭き取りましょう。また、ご遺体を別の場所に移す場合、体は傷付きやすくなっているので優しく丁寧に運んでください。
その3 愛犬の死亡届を提出しましょう
第3に、愛犬が亡くなった場合、お住いの自治体や役所に死亡届の提出が必要です。猫やハムスターなどの動物は必要ありませんが、犬の場合「狂犬病予防」のために死亡届の提出が義務付けられています。
届け出は書類に必要事項を記入し、亡くなった年月日から30日以内に提出が必要です。提出の際は、愛犬の「鑑札」と「注射済票(届出当該年度分のみ)」の2つを持って窓口へ行き返却してください。
地域によってはホームページから申請できますが、その場合でも返却は必要です。もし無くしてしまった場合は、窓口でそのことを伝えてください。また、鑑札は記念として返してくれる場合もあるので、持っていたい人は係りの人に確認しましょう。
死亡届を提出しなかった場合、「狂犬病予防法 第四条」違反となり、罰金20万円が課せられます。提出を忘れていた場合はできるだけ早く提出してください。
愛犬が亡くなった悲しみを乗り越えられるのか?
皆さんの中には、大切な愛犬が亡くなってしまったら、自分は立ち直ることができるか不安を感じている人もいるのではないでしょうか?
もしそのような状況に陥ってしまった際は、次の3つのことを試してみてください。
その1 泣きたいときは泣く
第1に、泣きたいときは我慢せず泣きましょう。そうすることで気持ちが楽になります。愛犬を不安にさせないように、自分の気持ちや感情を押さえつけてはいませんか。それは、よりストレスをため込み、悲しみから立ち直るのが遅くなる原因になってしまいます。
泣いたり、悲しんだりすることはストレスの解消や、気持ちをリラックスさせるなどの効果があるので、心を落ち着かせ晴れやかな気持ちになれるでしょう。悲しい時は無理に我慢せずたくさん泣いてください。涙が枯れるまでたくさん泣いたら、ゆっくりと時間をかけて前に進むための力を蓄えていきましょう。
その2 無理に元気にふるまう必要はない
第2に、無理して元気にふるまう必要はありません。愛犬が亡くなった悲しみからなかなか立ち直れない人の中には、「今のままじゃだめだ」と思い、焦ってしまう人もいるでしょう。しかし、焦ってはいけません。かえって逆効果になってしまいます。
自分を責めるのではなく、自分はこんなに悲しい思いをするほど愛犬のことを大切にしていたんだと思ってください。無理に立ち直ろうとせず、今は大切なペットのために悲しんでもいい時間なんだと割り切りましょう。
ペットを亡くした後、立ち直るまでにかかる期間は人によって違います。あなたのペースで気持ちを整理してください。
その3 趣味や習い事、好きなことに没頭する
第3に、趣味や習い事など好きなことがあれば、そちらをするのもいいでしょう。やってみると、いつの間にか集中し没頭していくはずです。気持ちが落ち着いてきたら、新しいことにチャレンジしてみるのもおすすめです。日常の中に少しだけ違うものを取り入れて新しい経験をすることで、自然と力が沸いてきます。
ただし、まだ深い悲しみの底にいる時は、たとえ趣味や好きなことでもやる気が起きず無気力になってしまいます。どんなに好きなことでも、やる気が出ない時はまだ悲しみの底から抜け出せていません。やる気が出てくるまでは無理に頑張ろうとしなくても大丈夫ですよ。
もし、あなたが大切なペットを亡くしてしまっても、悲しみから早く立ち直ろうと焦る必要はありません。あなたの中で気持ちが前に向いてきたと感じたら、趣味や好きなことからやってみましょう。
家族で思い出を共有しよう
大切なペットを亡くしてしまった悲しみは、時に自分だけでは抱えきれない程大きいこともあります。そんな時は1人で抱え込まず、家族と思い出を語り合いましょう。家族もあなたの助けになりたいと思っているはずです。
一緒に過ごして来た家族なら、あなたがどれだけ愛犬を大切にしていたか分かってくれるでしょう。あなたの悲しみや辛さを受け止め、一緒に悲しみ励ましてくれるはずです。
しかし、「迷惑をかけるかもしれない」、「自分の悲しみは他の人にはわからない」と考えてしまう人もいると思います。そんな時こそ、家族を頼ってください。思い出を共有したり、自分の気持ちを声に出したりすることは、あなたの気持ちを軽くし、前を向くきっかけにもなります。
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